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若い人ほど知ってほしい、日本のお金が働かないワケ
【第4回】 2011年4月27日
著者・コラム紹介バックナンバー
上阪 徹 [ライター]

日本にもあった
時代遅れの金融システムへの危機感

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みんなが銀行や郵便局への預貯金に励む日本では、金融の仕組みが極端な間接金融偏重になっている。このいびつな構造は、実は戦後、国の政策によってつくられたのではないか、というのが前回の話だった。では、こうしたいびつな構造に、誰も警鐘を鳴らさなかったのだろうか?

 まず、直接金融の国と思われているアメリカの歴史を見てみよう。

 「今、日本で起きているようなことが、1970年代に、アメリカで起きていたんです。わかりやすく言えば、個人から集めたお金を国がまとめ、集中的に投資をしていた」

 何が今後の経済成長につながり、国を引っ張っていくか、ということがわかりやすい時代には、このスタイルで良かった。だが、次第にそうではなくなっていく。

 「何が次世代の経済を牽引するのか。それこそ、当たるも八卦、当たらぬも八卦、という状況になってきた。しかし、この当たらないリスクを国が背負ってしまった場合、これはとんでもなく大きなリスクになる」

 このリスクを国として抱えるのは極めて危険だ、とアメリカは判断したのである。国の借金が大きくなりすぎてしまうリスクだ。国は自分でリスクを負いきれなくなり、それを個人に委ねていくしかない、と考え始めた。

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上阪 徹 [ライター]

1966年、兵庫県生まれ。89年早稲田大学商学部卒。アパレル メーカーのワールド、リクルート・グループなどを経て、95 年よりフリー。経営、金融、ベンチャー、就職などをテーマに、 雑誌や書籍などで幅広く執筆やインタビューを手がけている。インタビュー集に累計40万部を超えるベストセラーとなった『プロ論。』(B-ing編集部編/徳間書店)シリーズ、『外資系トップの仕事力』(ISSコンサルティング編/ダイヤモンド社)シリーズ、『我らクレイジー★エンジニア主義』(Tech総研編/講談社)、著書に『新しい成功のかたち 楽天物語』(講談社)、『600万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス』(角川SSC新書)、『「カタリバ」という授業』(英治出版)、『書いて生きていく プロ文章論』(ミシマ社)、『預けたお金が問題だった。』(ダイヤモンド社)、『文章は「書く前」に8割決まる』(サンマーク出版)などがある。


若い人ほど知ってほしい、日本のお金が働かないワケ

 「貯金が趣味」もいいけれど、若い人は知っているのだろうか?

 1400兆円の個人金融資産の7割以上は、60歳以上の世代が持っているものと類推される。彼らの預貯金は国債の購入という形で国の借金に変わり、公共事業につぎ込まれる。その使われ方は周知のとおりだ。また、日本の将来に向けた新しい産業の創出に使われるわけではない。

 一方で、これから日本に生まれてくる子供は、生まれた瞬間に900兆円の借金を背負うことになる。それは、あまりに不公平ではないだろうか?日本のお金の流れはおかしい。そしてそのツケは、若い人が負わされている。

 マネックス松本大さんに話を聞きながら、日本のお金のいびつな構造をあきらかにし、将来に向けて警鐘を鳴らす。

「若い人ほど知ってほしい、日本のお金が働かないワケ」

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