40代はおおいに
リスクを気にする年代
40代最後の年齢は49歳。だからというわけではありませんが、第49回を迎える今回をもって、本連載「40代からの人生の折り返し方」を終えたいと思います。
思い起こせば、本連載の第1回のタイトルは「40代、自分がリストラ対象かどうか見極める方法」でした。そして、第2回は「老後破産しないために40代でやるべきこと」、第3回は「定年後の人生を危うくする40代のNG行動」でした。
第1回から第3回まで、キャリアにおける40代のリスクに関して考えてみたわけです。そして、ページビューを見ると、この第3回が、実は49回を通じて最も反響の高かった回でした。
ちなみに2番目に反響の高かった回は第26回の「10年後、約半分の仕事が消えても生き残れる人はどんな能力を持っているか」、第3位は第20回「50歳を過ぎても成長できる人は、40代までをこう過ごす」、第4位は第5回「40代から評価が下がる人に欠けている5つの能力」、第5位は第12回「40代の転職が失敗に終わる最大の原因」と続きます。
反響の大きかったテーマに共通しているのは、40代のリスクという観点です。第3回では、「多くの人は“Must”に支配されていて、本当にやりたいことを我慢している」「考えるべきことを考えずに、行動を先延ばしにしている人が追い詰められてしまう」と説きました。第26回では、最新の研究を紹介し、今後10年~20年の間に、およそ半数の人の仕事は技術的にAI(人工知能)やロボットに代替可能になるという話題を取り上げました。