総予測2023#21

「おひとりさま」「草食系」など、多くの流行語を世に広めた世代・トレンド評論家の牛窪恵氏。特集『総予測2023』の本稿では、牛窪氏が2023年の消費トレンドを解説。円安とインフレによる先行き不安で消費の冷え込みが懸念される中、「ウチ中コスパ」に商機があると予測する。(聞き手/ダイヤモンド編集部 野村聖子)

「週刊ダイヤモンド」2022年12月24日・31日合併号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

「脱・コロナ」でファッション雑貨の消費が上向きも
新品より中古、レンタル志向か

 2021年までは、新型コロナウイルス感染拡大の波が来るたびに外出を自粛し、自宅でおうち時間を充実させるモノやサービスが支持されました。しかし、22年は夏に第7波が到来したものの、行動制限は課されませんでした。

 諸外国と比較して緩やかではありますが、日本でも徐々に消費行動の変化が顕著になるでしょう。旅行、レジャーが盛況になるほか、各企業で出社の機会が増えているので、服飾品やかばんなどファッション雑貨の消費は喚起されそうです。

 ただ物価の上昇によって、新品を買うのではなく、中古品取引やレンタルなど「循環型」のサービスが、これまで以上に選ばれていくのではないでしょうか。

次ページでは、インフレ対策に持ってこいのトレンド商品や、コロナ禍で外食利用者が減る代わりに売れたモノを紹介!