総予測2023#11Photo:PIXTA

株価は短期的には需給や材料で動くが、中長期では業績の伸びに比例する。世界景気が不透明なときこそ、目先の値動きに一喜一憂するのではなく、中長期の業績から銘柄を選ぶべきだろう。そこで特集『総予測2023』の本稿では、アナリスト予想を活用して中長期で期待できる4種類の「お年玉株」候補を選抜。前編では「3期先に伸びる銘柄」と「2期先の割安株」の2種類のランキングをお届けする。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)

「週刊ダイヤモンド」2022年12月24日・31日合併号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

短期の値動きに一喜一憂せず
中長期で業績が伸びる銘柄で勝負

 残念ながら2022年の株式投資では、ウクライナ紛争など「世界発パニック」に右往左往して、投資成績がイマイチだった個人投資家が少なくない。3月の大底圏で損切りをして、その後、買い戻せていない投資家もいるだろう。

 そこで提案したいのが、個人投資家の強みを生かした投資法だ。

 大前提として、情報戦や資金力ではプロには勝てない。一方、個人投資家の強みは、時間を味方にできることだ。顧客の資金を運用する機関投資家の場合、四半期の成績をシビアに求められるが、個人投資家の場合、中長期で資金を増やしていけばいいからだ。

 株価は短期的には需給やニュースで動くが、中長期では業績の伸びに比例する。つまり、個人投資家は業績が伸びる株を素直に買っていけばいいのだ。

 そこで本特集ではアナリストの業績予想(コンセンサス予想)を活用し、中長期で好業績が期待できる4種類の「お年玉株」候補となるランキングを作成。前後編の2回に分けて紹介する。

 一つ目は「3期先に伸びる銘柄ランキング」。業績が伸びる株を買うのは投資の王道である。3期先の予想PER(株価収益率)も付けたのは、今の株価が割高に見えても、中期的に大きな成長が期待できるのであれば、買いの候補となるからだ。

 二つ目は「2期先の割安株ランキング」。2期先の予想PERが低い順に並べた。

 PERは株価を予想1株利益で割って算出する。利益面での割安度を示し、数値が低いほど割安と判断できる。ただし、減益傾向では割安とはいえないため、2期先の予想当期利益が今期の予想利益よりも減少する企業は除いた。

 どちらのランキングも単純に増益率や割安度で並べたのではなく、複数の条件を組み合わせて精度を上げる工夫をしている。

 足元の世界景気は不透明感が漂う。一方で米欧と比較すると、日本はインフレ率が低く、株価に割安感も強い。詳しくは本特集の『日経平均3万6000円説も!2023年の株価をプロ9人が予測、投資戦略・注目テーマは?』を見てほしいが、23年後半の株高を予想する専門家も多い。

 次ページ以降、「お年玉株候補」の280銘柄を一気に発表するので、ぜひ23年の銘柄選びの参考にしてほしい。