
異国では日本では想像もつかないトラブルに遭遇することも珍しくない。これまで40カ国以上を旅してきた筆者が、インドから帰国する機内で意識を失うほどの腹痛に見舞われた。その原因は、意外なことに5つ星ホテルの“ある朝食メニュー”に潜んでいた…。旅慣れた人でも見落としがちなその盲点を、あなたは見抜けるだろうか?本稿では、筆者が経験した「海外旅行中のトラブル・ワースト3」を紹介する。(ライター・ウーバー配達員 佐藤大輝)
読みにくい「0」で1桁ぼったくる!日本ではありえないトラブル続出
相場よりも高い料金を提示されたり、しつこくチップを求めてきたり……。これまでに40カ国を旅してきた中で、通説通り日本人が騙しやすいカモと認識されていることを裏付けるような経験をたくさんしてきた。
例えば、2025年5月、旧ソ連の構成国だったジョージアの現地空港で、タクシーの客引きにあった。私は「市内までバスで行くからタクシーは大丈夫」と伝えたのだが、ドライバーは「空港からのバスは19時が最終。今はもう22時だ。タクシーしか移動手段がない」と力説してきた。が、グッドタイミングで1台のバスが目の前に停車した。私が「バスあるじゃん!」と指をさしたところ、彼は少年のような笑顔で「ソーリー」と謝ってきた。
他にも、東南アジアのタイへ一人旅したとき、20代くらいの女性にスリをされそうになったことがある。このとき私は音楽を聴きながら、バッグを背負って街を歩いていた。まるで釣りをしているときのような、ピクッとした感覚が背中に走ったので後ろを振り返ると……。タイムリーで、若い女性が私のバッグに手を入れていた。その女性は「ソーリー」と言いながら、走ってどこかへ逃げていった(幸い何も盗られなかった)。
真面目な日本人の感覚では信じられない、ゾッとするようなやり取りを、異国では当たり前のように経験する。タクシーに乗ったら目的地と全然違う場所に連れていかれたり、飲食店のメニュー表の薄い「0」で料金を1桁分ぼったくろうとしてきたり……。
そんな数ある仰天エピソードの中から、私が異国で経験した「平和慣れした日本人だからこそのトラブル・ワースト3」を本記事でご紹介したい。