料理が面倒、忙しくて料理をする暇がない、そもそも料理が苦手……でも、野菜はちゃんと食べたい! そんな人におすすめなのが、書籍『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』。旬の時期や、新鮮なものの見分け方、栄養、長持ちする保存方法、おいしく食べるためのコツなど、なるべく料理せず、ラクにおいしく野菜を食べる方法を多数紹介しています。今回は、そのなかから今、旬を迎えている野菜について紹介していきます。(監修/管理栄養士 吉沼弓美子)

旬の野菜は、栄養もたっぷり

そのままおいしい野菜の食べ方Photo: Adobe Stock

健康のためにも、野菜や果物を毎日の食卓に取り入れたいという方は、とくに栄養価の高い「旬のもの」に注目してください。
今回紹介するのは、さやいんげん。

さやいんげんは、いんげん豆を若いうちに収穫して、さやごと食べるもの。
従来から多く出回っているのは「丸さやいんげん」という細長い種類で、最近では、太くて平らな「平さやいんげん」も見られるようになりました。

さやにはりがあり、緑が鮮やかで、先までピンと伸びているもの、太すぎないものが良品です。表面がでこぼこして豆の形がわかるようなものは、固くなっていることが多いので避けましょう。

さやいんげんには栄養が豊富で、良質なたんぱく質のほか、β-カロテン、ビタミンC、カリウム、食物繊維などをバランスよく含んでいます。さやいんげんのたんぱく質にはアミノ酸の一種であるアスパラギン酸が含まれており、疲労回復に効果的といわれています。

そんな栄養たっぷりのさやいんげんのおいしい食べ方ですが、

「まるごと焼いて粉チーズをたっぷり振りかける」

だそうです。

さやいんげんは切らずにまるごと使い、フライパンで焼きつけて、粉チーズをたっぷり振りましょう。
じっくり焼くことでうまみが凝縮されます。ジューシーな味わいを楽しんでくださいね!

健康のために野菜や果物を食べたいけど料理は面倒、すぐダメになるなど、結局野菜をあまり食べられないなら、野菜を大切に育てている生産者さんの情報を参考にしてみてください。旬の時期、栄養素、選び方、保存法……など、ちょっとした知識があれば、体にいいものを驚くほど手軽においしく食べることができますよ!