友人に投資信託の辣腕営業マンがいます。彼が薦める商品はどのようなものかわかりますか? 答えは簡単。
手数料の高い商品
です。彼の給料は歩合制になっているため、手数料の高い商品を売ればその分、彼の収入が増えます。彼の会社では手数料の高い商品を売る人が評価されます。重点的に販売すべき商品が会社で指定されていて、儲からない商品を売ったら評価されないどころか怒られることもあるそうです。基本は、
会社が儲かる商品だから薦める
ということです。「会社が儲かる=皆さんが損をする」ということです。これだけは頭に入れておいてください。重要なことは、
営業マンが薦めない商品を買う
ということです。
同じことが、保険商品でも言えます。保険で一番安いのは、意外や意外! 掛け捨ての定期保険(死んだときにお金がおりる保険)なのです。ぼくは以前、「自分が死んだら家族が困る」と思い、郵便局のおじさんを呼んで「掛け捨ての定期保険に入りたいんです!」と言いました。すると、その郵便局員のおじさんは嫌そうな顔をして、
「こちらの終身保険のほうがよく売れていますよ」
と言って、別の保険をしきりに薦めるのです。