2013.5.29 橋下市長の慰安婦問題発言は、女性はもちろん、男性をも蔑むものだ 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長の従軍慰安婦をめぐる発言に対しては、維新の会や自民党の右派政治家などからも、強い批判が向けられている。おそらく橋下市長には、敢えて物議を醸す発言をすることで、今の自分への強い支持が維持されている…
2013.5.2 はびこる排外主義とレイシズムに日の丸が泣いている 3月14日、僕は参議院会館の1階講堂にいた。民主党の有田芳生参院議員が呼びかけた「排外・人種侮蔑デモに抗議する国会集会」に参加するためだ。この日に配布されたチラシには、集会の趣旨が記述されているのだが…。
2013.3.28 北朝鮮当局の演出を手伝い、流布する日韓のメディア マイケル・ムーアの『ボウリング・フォー・コロンバイン』を再見した。公開時には日本国内だけでも39万人という動員を記録したこの映画については、僕は大きな評価をしていない。
2013.2.22 非国民で売国奴の僕はこの国でますます居場所を失くすだろう 今日の日付は2012年12月13日。投票日まで2日を切った。多くの人が指摘するように、今回の選挙は日本の今後を、ある程度は決めることになるだろう。とても大事な選択だ。でも同時に、とても嫌な雰囲気だ。
2013.1.30 間違ってはいけない。信仰は無慈悲で残虐、アンフェアだ アルジェリアで起きたイスラム武装勢力による人質事件。ありえない作戦だとアルジェリア政府を批判する人もいれば、決断は正しかったと主張する人も少なくない。これらを判断するためにはまだ材料がなさすぎる。
2013.1.9 地下鉄サリン事件 、一通の手紙が裁判を覆すかもしれない かつてのオウム青山総本部のビルの前で、僕はしばらく立ちつくしていた。茫然としていたといってもいい。いまだにオウムの本部ビルが当時のままにあるとは、まったく予想していなかったからだ。
2012.10.24 オウム、911、そして領土問題この国はまた同じ過ちを繰り返すのか 大きな事件や事故があってしばらくが過ぎた頃、風化させてはならないとのフレーズをよく耳にする。気持ちはよくわかる。でもそれは無理だ。あらゆることは風化する。
2012.9.28 過熱する領土問題譲渡することも一つの選択肢だ 人が哀しい声をあげる理由は、鳥のように自由に空を飛べないからだ。地上では鳥のように早くは移動できない。海や川もあれば、険しい山脈などの起伏もある。国境だって簡単には超えられない。
2012.8.27 日本の読者が気づかない『聖☆おにいさん』の謎 漫画を最も熱心に読んでいた中学生のころ、20歳を過ぎれば漫画などもう読まなくなるのだろうと思っていた。でも実のところ今も漫画を読んでいる。ただやっぱり、昔ほど量は読まない。
2012.7.30 全国に300万台超、カメラに監視されて安心ですか? 時代は1984年。核兵器を使った第三次世界大戦を経て、オセアニアとユーラシア、そしてイースタシアという三つの超大国によって、世界は分割統治されている。ただし三つの国の関係は、大戦が終わった今も、決して友好的ではない。
2012.6.27 連合赤軍がうらやましい。とても屈折した言い方だけど。 先日、シンポジウム『浅間山荘から40年 当事者が語る連合赤軍』に参加した。なぜこのような凄惨な事件が起きたのか、この事件によって社会の何が変わったのか、そして何を教訓にすべきなのか、5時間という長丁場のディスカッションが行われた。
2012.5.30 「将軍さま」と「事実上のミサイル」その意外な共通点 北朝鮮による拉致問題が国民的な関心事となった2004年頃、朝鮮(韓国)語の翻訳を仕事にしていた韓国生まれの友人から、「最近は仕事がやりづらくなった」との話を聞いたことがある。
2012.5.2 牛丼1杯を作るために必要な水は何トン? ネットで「タイ」と「水」を打ち込んで検索すれば、多くの人がホテルの水道水や屋台で供される氷(つまりこれも元は水道水だ)入り飲料について、絶対に飲むべきではないと警告している。
2012.3.29 「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と書いた人に訊きたい この原稿を書く数日前、勝間和代がホスト役を務める対談番組「デキビジ」に出演した。テーマは死刑制度。勝間は自分が死刑廃止論者であることを、とても率直な言い回しで僕に語った。
2012.2.23 間違えると電気ショック社会学的なドッキリ実験でわかること 特別手配中だった平田信容疑者が出頭した理由について多くの識者やメディアは、麻原の死刑執行を引き延ばすための出頭ではないかとの憶測を口にしたが…。
2012.2.2 “殺された被害者の人権はどうなる?”このフレーズには決定的な錯誤がある 死刑存置論においては重要な権威である土本武司・筑波大名誉教授とは、これまで『朝まで生テレビ』などで何度か顔を合わせている。その土本が、なぜ一転して廃止論者のようなことを公の場で言ったのか、その真意がどうしてもわからない。
2011.12.26 あの事件から16年、真相は解明されず不安だけが残った この連載の担当編集である笠井一暁から昨日届いたメールの一部を、まずは以下に引用する。一応は作家の肩書を持つものに編集者として送ったメールなのだから、いつどのように利用されようが文句を言えるはずがないと、勝手に解釈している。
2011.11.30 ごめんなさい。原子力安全神話は僕たちが形成した 授業が終わると同時に、耳にイヤフォンを差し込んだまま、学生の一人が近づいてきた。「古事記やギリシャ神話を疑いなく信じる人は、ほとんどいないと思います。だって神話ですから。ならばお訊きします。原発の安全神話です。これを信じていた人は…
2011.9.29 テロで子どもを失いかけた父親が選んだテロリストへの報復策 毎月の締め切りが近くなった20日前後、編集部の笠井一暁から「今月はこんなテーマはどうでしょうか」とのメールが来る。今月のメールは石破茂自民党政調会長の話だった。
2011.8.30 YouTubeで気づいた心霊動画に共通する「見え隠れ」の法則 暑い。暑いじゃなくて熱い。でも今年の夏は節電しなくてはならないらしい。東電のプロパガンダを真に受けるようで何となく引っかかるけれど、でも電力消費を抑えること自体は悪いことじゃない。