世界に名をはせる日本の工業製品のクオリティを原料・材料調達の側面から支える化学系商社。新たな基軸で変革を進める長瀬産業の成長戦略を、朝倉研二 代表取締役社長が語る。
長瀬産業 朝倉研二 代表取締役社長
1955年生まれ。慶應義塾大学卒業後、78年、長瀬産業入社。自動車材料事業部長、執行役員などを経て、2013年、取締役兼執行役員に就任。15年4月より現職。
1955年生まれ。慶應義塾大学卒業後、78年、長瀬産業入社。自動車材料事業部長、執行役員などを経て、2013年、取締役兼執行役員に就任。15年4月より現職。
京都西陣の染料問屋として1832(天保3)年に創業してから184年。1900年代以降、スイス・バーゼル化学工業、米イーストマン・コダック、米ユニオン・カーバイドなどの日本総代理店として数多くの化学品を輸入し、戦後はこれらの企業との合弁を通じて研究・開発から製造に至る事業を展開してきました。
主に、戦前までは化学品の輸入商社、戦後はものづくりを柱の一つとする技術商社の道を歩んできたといえます。
現在、2032年の創業200周年に向けて持続的成長の実現のためにグループ一丸となって取り組んでいます。
その第1ステージとして今年度からスタートした中期経営計画「ACE-2020」では、20年度までに連結売上高1兆円以上、連結営業利益300億円以上の常態化を目標として掲げ、「ライフ&ヘルスケア」「エレクトロニクス」の二つの注力領域により多くの経営資源を配分しつつ、他の領域もバランスよく成長させながら実現を目指します。
海外では、20年度までに海外グループ売上総額6000億円を目標としています。
当社はこれからも、社員の一人ひとりが日々の活動の中で新しいビジネスの種を「見つけ、育み、拡(ひろ)げる」ことで、広く社会に貢献してまいります。