「顧客体験中心の時代」が言われるなか、デジタルマーケティング・ソフトウェア企業であるアドビ システムズが10月4日、5日に開催した「Adobe Digital Marketing Symposium 2016」では、多くの顧客体験価値向上に向けた取り組みが語られた。
そこで事例講演として登壇した1社が、ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアである。
ゲーム機「プレイステーション」の企画、開発、販売を行う同社は、Webサイト運営上の課題を抱えていた。
ユーザーへゲームの魅力を伝えるには、オフィシャルサイトをタイムリーに更新し続ける必要がある。従来はサイト更新や制作の際、システム開発会社と打ち合わせを行ない、作業依頼、見積もり取得、社内決裁などを経てから作業に入るため、非常に時間がかかっていた。
たとえば、トップページへのちょっとした新コーナー追加でも最低で約40日、場合によっては2~3ヵ月かかることも珍しくなく、さらにスマートフォンやタブレットなどのマルチデバイス対応にも約20日といった有様。Web担当者はそれらの作業に忙殺され、サイトの魅力を高める「企画立案」まで手が回らないという悪循環に陥っていた。
そこで、迅速なサイト制作が可能な新ツールを検討、新たなサイト管理ツールを導入した。その結果、トップページへのコーナー追加が40日かかっていたところを5日で、マルチデバイスへの対応も約10日で完了。社内のスタッフだけでサイトの更新や制作も可能になるなど、作業のフローが大幅に改善された。
コンテンツの迅速な更新により、サイトの鮮度を保てるようになっただけでなく、サイト運営が効率化されたことで、新たなサイトコンテンツの検討ができる時間が増える――。悪循環を脱して良循環に入った同社の取組みと成果は、下記からダウンロードできる資料で詳しく紹介されている。企業でWebサイトを運営する担当者、また経営者にとっても必読のレポートだ。