その時、佐々井さんから「あなたは、私の伝記を書きなさい。ぜひ、インドにいらっしゃい」と言われたのです。最初はリップサービスだろうと考えていたのですが、佐々井さんの活動を支援し同行していた方から「行くべきだ」と勧められたこともあって、結局、佐々井さんの本拠地である中西部のナグプールという都市に向かいました。なのに、当の本人は、私に「来なさい」と言ったことを忘れていたのです(笑)。

 インドで会う佐々井さんは、日本で会う佐々井さんとは異なり、いろいろと厳しい状況にも直面しましたが、まとまった取材をさせてもらえました。先日、その一部が「週刊文春」のグラビアページに載りました。それを見たいくつかの出版社の方から書籍化のお話をいただいているのですが、まだ具体的な話は進めていません。

――現在までに、白石さんは、すでに北朝鮮や南極大陸も踏破しています。たいていの国・地域を訪れていると思いますが、今後はどこに行ってみたいですか。

 しいて挙げれば、離島を含む島嶼地域、すなわち大小さまざな島国国家ですね。

 例えば、アフリカ大陸の東にあるマダガスカルや、太平洋上にあるチリ領のイースター島などです。これらの地域は、20代で世界一周旅行をしていた頃から、「老後の楽しみに取っておこう」と、ルートから外しておきました(笑)。

 そう言えば、数年前に、地中海に浮かぶマルタで、首都のバレッタにある一般家庭にホームステイさせてもらったことがあります。約1ヵ月間、“世界遺産の内側”で生活できたことは、非常に興味深い経験となりました。また、行ってみたいです。

――最後に、これから年末年始の忘年会・新年会シーズンを迎える日本のおじさんたちは、夜の会食が続くことでカロリーを多く摂取してしまいがちです。そこで、ランチでは、本当はデミグラハンバーグ定食が食べたいけれど、豆腐ステーキ定食で我慢するという人が少なくありません。そういうおじさんたちにアドバイスをお願いします。

 やっぱり、健康が第一ですから、恒常的なカロリーの取り過ぎはよくないですよね。

 とはいえ、私のような一介のトラベルライターが、おじさんたちに「~すべきだ」などと言う資格はありませんし、言うつもりもありません。私のことを話せば、政府観光局などが主催する立食パーティなどに顔を出す機会が多く、そうした場ではたくさんのご馳走が出されます。いくらダイエット中だからといって、「なにも飲まず、食べずに帰る」という振る舞いは、失礼に当たります。ですから、少しずつ食べます。しかし、どれも美味しい料理ばかりなので、うっかりすると食べ過ぎてしまうのです。

 そこで、私が気を付けているのは、カロリーを取り過ぎたなと思った時は、意識して摂取量を減らします。日中の時間は、キュウリに味噌を塗って食べたり、トマトに塩をかけて食べたり、と粗食に徹します。本当ですよ(笑)。自らで、カロリーの摂取量を調整するのです。これを我慢と言うと、なんだか辛そうですが、「たまに美味しいものを食べるための工夫」と捉えれば、おじさんたちにもできないことではないはずです。

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