<結城市>(県西エリア)
昔ながらの町並みが残るノスタルジックな環境で暮らす

 国の重要無形文化財(糸つむぎ・絣くくり・地機織りの3工程)、ユネスコ無形文化財にも登録された結城紬で有名な「結城市」。茨城県工業技術センター繊維工業指導所では、結城紬の後継者を育成している。見世蔵や古民家、格子戸の問屋など昔ながらの町並みが今も残るノスタルジックな環境が魅力だ。伝統工芸や農業など、希望するライフスタイルに合ったエリアを選べる。都内へは電車で1時間~1時間30分なので通勤も可能。

「結城の人たちは街づくりの活動にとても熱心。空き店舗などを利用したクラフト市的なお祭りも開かれています」(安達副参事)

<日立市・大子町>(県北エリア)
シェアオフィスに入居するクリエイティブ企業を募集中!

 日立製作所発祥の地として有名なモノづくりの街、「日立市」と、日本三名瀑の「袋田の滝」や清流の久慈川、温泉などがある自然豊かな「大子町」では、「IBARKI KENPOKU LOCAL CREATIVE PROJECT」を推進中だ。

 日立市では、JR常陸多賀駅近くの商店街にある元商店(かどや)と元歯科医院(ひたちたが)の2棟をシェアオフィスとしてリノベーション。一方、大子町では、昭和レトロの雰囲気が残る常陸大子駅商店街の一角をシェアオフィスとして改修した。ともに、移住するクリエイターやクリエイティブ企業を募集中。事務所を開設する際の経費(オフィス賃貸料、事務機器用品の購入代など)の一部を補助する制度(補助率2分の1、最大100万円)も用意されている。

日立市のシェアオフィス(元商店・かどや)に2016年4月から入居しているのが、音楽プロダクション兼レコード会社の(株)Mプロモーション。本社は東京・日本橋で、ここを茨城支社とした。納豆と茨城県の魅力を歌で伝える「ねばねば音頭」で茨城を盛り上げ中。写真は左から代表取締役社長の石井満さん、執行役員事業部長、茨城支社長の制作プロデューサー・浅野勝盛さん、歌手の泉水いづみさん(写真/茨城県企画部県北振興課 提供)

「大子町のシェアオフィスには、運営を担うNPO法人・まちの研究室のスタッフが常駐しています。事務的なことはもちろん、地域との繋ぎ役としてもサポートしてくれます」(安達副参事)


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