VMwareの可能性に早くから注目し、パートナーとしてプラットフォーム戦略を推進してきたNEC。同社は「クラウド指向サービスプラットフォームソリューション」と銘打ってクラウドに関するさまざまなサービスを打ち出している。バックアップするVMwareとともに同社が創るクラウドの未来とは。
プラットフォームBU
ITソフトウェア事業本部長
赤津素康氏
クラウドという最先端の分野で賞をいただき、大変ありがたく思っています。当社は2002年からパートナーとして製品の取り扱いを始めたほか、日本メーカーとして初めてハードウエアアライアンスを締結したり、当社の高可用性ソフト「CLUSTERPRO」をVMwareに対応するなど、いち早くVMwareに着目してきました。
今回の受賞は、「VMware vCloud Director」を活用したクラウド基盤の重点的な検証と評価をはじめとするマーケティング活動、VMwareのテクノロジーを採用したプライベートクラウドサービス「RIACUBE-V」の推進、の二つをご評価いただいたと思います。また、全国16ヵ所で開催した「VMware仮想化サミット」などのクラウド・仮想化の普及活動についてもご評価いただいたと認識しています。
VMware製品は、当社が提供するSaaSや共同センター型などのクラウドサービスの基盤で活用されるとともに、お客様が自社内に構築したり、当社のデータセンターで個別に運用管理を行うプライベートクラウドの基盤を支える製品として重要です。日本ではアカウンタビリティが大変重視されるので、システム全体のプロセスが可視化できるよう、さらなる信頼性の向上を目指していきたいと思います。
当社は、さまざまなサービスを提供するクラウドサービス事業と、お客様がクラウド活用・サービス展開を行うためのシステム構築を支援するクラウド環境構築事業、の二つを柱として、C&C(Computer & Communication)クラウド戦略の下、信頼性と利便性を兼ね備えたクラウド基盤を提供しています。
今後は、ITプラットフォーム製品の開発指針および製品強化計画を策定したITプラットフォームビジョン「REAL IT PLATFORM Generation2」の下、ハードウエア(サーバ、ストレージ、ネットワークなど)、仮想化製品、OSの三つの領域でトータルに強化を行い、お客様をサポートしていきます。