頭皮シャンプー「スカルプD」が主力のアンファー。早い段階の頭皮ケアでの薄毛予防を訴えてきた。頭皮の健康を起点に、健康全般に関して、不具合が出る前に手を打ち、健康寿命を伸ばす「予防医学」を提唱している。
高齢化社会の到来で、「健康寿命」という概念がますます重要になっている。
日本人の平均寿命が、男性約81歳、女性約87歳となった今日、日常生活を制限なく送れる健康寿命は、男性で寿命より約9年短く、女性では約12年短い。
健康寿命を延ばすことが
豊かな老後へつながる

つまり、男性は平均9年間、女性は12年間、介護や介助の必要があり、その期間は、本人のQOL(Quality of Life:生活の質)が低下するばかりか、介護に当たる家族にもストレスや離職などの負担が生じる可能性があるのだ。
逆に健康寿命を延ばせば、本人のQOLは向上し、医療費の削減、家族の幸せにもつながる。
健康寿命を延ばすには、日頃から自分の健康状態を知って、病気になる前に手当てをすることが大切だ。アンファーでは、「『予防医学』を提唱し、これを通じて、健康寿命の延伸に寄与する」(ブランド戦略部ブランドプロモーション一課 三山孝仁課長)ことを目指している。
頭皮を洗うという
画期的な商品
同社の予防医学の原点となるのが、主力商品である、頭皮シャンプー「スカルプD」だ。
「1999年に開設したグループの頭髪治療専門のクリニックでの臨床データから薄毛予防には頭皮の健康が重要であると判明しました」(商品開発部 波間隆則シニアフェロー)。

しかし、日頃の頭皮のケアが大事であるにもかかわらず、クリニックの医師が、薄毛予備軍の人や薄毛が進行中の人に日常的に使ってほしいと思うような頭皮環境を整える目的のシャンプーは市販されていなかった。