結び付きが密接な
医療・福祉の分野

──当初は保育士の派遣から始まった人材サービス事業が医療や介護の分野にも拡大していったのは、どのような経緯からなのでしょうか?

村越 国が待機児童ゼロを目標に掲げ、さらに東京都が認証保育所制度を導入して民間参入を促したことから、保育園という箱物の数は急増し、その裏返しで保育士不足も深刻化しました。こうした流れを受け、当社も東京、神奈川、北海道、福岡において特定地域に集中展開するドミナント戦略で、「雲母」という名を冠した認可保育所、認証保育所の数を拡大させています。

それぞれの保育園常駐の管理栄養士が、各園独自のメニューを提供する

 そして、保育士の派遣・紹介サービスにも力を入れてきたところ、クライアントから「看護師も紹介してほしい」という声も頂戴するようになりました。自治体によっては園内に看護師の常駐を義務付けるところもあるからです。そのうち、医師や介護職を探してほしいとの依頼も舞い込み、そういったニーズに応えていった結果、現在のサービス内容に至っています。医療・福祉の分野は密接に結び付いており、当社のような立ち位置の企業こそ、クライアントの要望に応じたマッチングを実現しやすいといえるでしょう。

社員の成長こそ
会社の収益となる

──IPO(株式の新規公開)を目指しているそうですが、その狙いは何でしょうか? 

村越 キャッシュフローがいっそう円滑に回っていく経営を実践することと、社員の福利厚生を充実させることが目的です。また、新卒学生向けの人材サービスにも進出するほか、アジアを中心に海外での事業化も検討しています。そうなってくると、当社の中でも人が足りなくなるので、さらに多くの社員を採用する必要も出てきます。

 常々私は、「社員の成長こそ、会社の収益となる」と社内で断言してきました。こうした考えに共感してもらってのことからか、当社は社員の定着率が高く、全体の6割以上を女性が占めているのも特徴です。くしくも安倍晋三首相が提唱される前から、当社では役職者の半数を女性が占めてきました。

 私自身も、社員たちと共に過ごしている時間がとても楽しいのです。しかも、当社の利益が確定することで、誰もが幸せになるという方程式も成立しています。人材サービスのクライアントは人手を確保でき、医療・福祉施設にいる患者さんやお年寄りは十分なサービスを受けられます。

 また、保育園を利用している保護者の皆さんも安心して働くことができ、子どもたちも楽しい時間を過ごせる。そして、そういった仕事を通じ、当社の社員も成長できるわけです。昨年も新卒学生を積極的に採用しましたが、当社ではまだまだ若い戦力を求めています。自分が社会で何をやりたいのか、まだよく分かっていないという人たちこそ、ぜひとも当社に足を運んでいただきたいものです。

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株式会社モード・プランニング・ジャパン
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