スライドサイズは営業プレゼンなら「4:3」
説明会プレゼンなら「16:9」

 次に、スライドづくりの具体的な方法を、『社外プレゼンの資料作成術』からいくつか紹介しよう。

 まずは、スライドのサイズ。プレゼン・ソフトには「4:3」と「16:9」の2種類が用意されているが、営業プレゼンは「4:3」、説明会プレゼンでは「16:9」を選択するのが基本だ。

「営業プレゼンは、タブレットなどで表示しながらスライドを見せることが多いですから、タブレット画面にちょうど収まる『4:3』のほうが見やすいでしょう。一方、説明会プレゼンは広い会場で大きなスクリーンに映し出すことが多いので、画面サイズの大きい『16:9』のほうが聴衆にインパクトを与えることができます。最近はプロジェクターではなく、ハイビジョン対応モニターを利用するケースも増えていますね」

モノクロ写真に青か赤の
キーメッセージを乗せる

【図4】ワンカラー効果でインパクトを生む

 社外プレゼン資料はビジュアルが決め手となり、色使いも重要なポイントとなる。例えば、【図4】のような「ワンカラー効果」。モノクロ写真にワンカラーでキーメッセージを乗せると、非常にインパクトのあるスライドをつくることができる。

 また、「機会損失0」「コスト削減1/10」などポジティブ情報は「青」、「機会損失」「紙カタログ更新苦」などネガティブ情報は「赤」という、色の選択ルールは社内プレゼン資料と同じだ。

【図5】「シグナル効果」でスライドの表現力がアップ

「これは、国際的に通用するルールです。世界中の信号が『青=進め』『赤=止まれ』で統一されているように、青は『良好、順調、安全』のシグナル、赤は『不良、不安、危険』のシグナルとして使われています。誰が見ても青は『良い情報』、赤は『悪い情報』と直感的に受け取る。これを『シグナル効果』といいます。この効果を使わない手はありません」

 【図5】を見れば、一目瞭然。赤を使ったスライドのほうが"ヤバイ感じ"が心に迫ってくるはずだ。また、文字の書体については、良い情報は力強いゴシック体で、悪い情報は線の細い明朝体を使うのが基本だ。