株主には行使価額で株が
買える権利を無償で付与

「棚卸資産」となる販売用不動産を積み増すことで<br />収益を拡大させる驚異の成長モデルを構築

 4月25日、同社はさらなる成長を目指して、3回目となる「ノンディスカウント型ライツ・オファリング」の実施を発表した。行使価額は39円※2 で、直近の時価から行使価額を割引しない、という意味で「ノンディスカウント型」としている。調達資金による業績向上期待が株価の上昇につながれば資金調達は成功するが、これまでの実績から、成功の期待は十分に持てよう。

 なお、新株予約権自体を、株式と同様に市場で売却できる仕組みとなっているため、新株予約権を付与された株主は、行使期間(7月13日から約2カ月間)中に「予約権の行使(39円での株式購入)」と「予約権の売却(売却時における新株予約権の時価での売却)」という複数の選択肢がある。

 現在、18年度(19年3月期)を最終年度とする「第5次中期経営計画」が走っており、田中社長は「この資金を元に、これまで同様、中期経営計画の達成を確実なものにしたい」と控えめだが、「1期前倒しの達成も不可能ではない」とみるアナリストは少なくない。

 同社は、株主還元策に対してもユニークな考えを持つ。通常の配当政策は期末配当を基準としているが、17年9月末時点の株主に対しては、1株当たり1.65円の「感謝配当」(中間配当)を実施する。16年3月期の期末配当が0.55円なのでちょうど3倍相当となる。

※2 発行決議日前日終値と同額、ただし株主総会前日に当たる6月28日の終値が39円を下回った場合には6月28日の終値。

株主との対話を重視した
株主クラブを創設

 同時に、株式上場から10年の節目を迎えるに当たり、「株主優待制度」の導入も決めた。毎年6月末、12月末の株主が対象で、保有株式数に応じて商品と交換できるポイントが付与される。株主優待制度の運営主体は「エー・ディー・ワークス株主クラブ」(下コラム参照)で、田中社長は「クラブを通じて会社と株主の双方向の対話を行いたい」と意欲的だ。

 右肩上がりの成長を続ける業績と、その裏付けとなる財務戦略。際立つ株主重視姿勢。資産形成の一環として同社株を買うという選択肢はありそうだ。

株主重視の考えからくる
株主クラブと株主優待

 株主とのリレーションを重視するエー・ディー・ワークスは「エー・ディー・ワークス株主クラブ」を創設し、株主クラブ会員を対象とした株主優待制度を導入した。17年6月末以降、毎年6月末および12月末現在の株主名簿に載っている株主に対して入会案内が送られてくるので、9月開設予定の専用ウェブサイト上で登録をする。株主クラブ会員向けには、決算短信およびフォーキャスト(各四半期における業績の進捗見通し)の公表内容の概略を専用ウェブサイトやメールで知らせるサービスが予定されている。また事業に関連するトピックスも随時発信される。

 株主クラブの会員となり1万株以上保有するとプレミアム会員になり、保有株式数に応じた優待ポイントが半年ごとに付与される。1万株以上3万株未満は2000ポイント、3万株以上5万株未満は9000ポイント、5万株以上7万株未満は2万ポイント、7万株以上は2万5000ポイントという4区分。例えば5万株を1年間持ち続けると9月1日と3月1日に2万ポイントずつ付与され、4万円相当の商品(全国の名産品やワイン、旅館の宿泊など)と交換できることになる。

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問い合わせ先
株式会社エー・ディー・ワークス
http://www.re-adworks.com/