座学では追い付かない
難易度の高い深い学びに

 中学以降は英語の授業はオールイングリッシュで進められる前提で、さらにその学習方法は、今までの訳読、和文英訳や文法指導から、アクティブ・ラーニングに移行する。

 教師の一方向的な授業では、知識やスキルの定着度の面で不十分であることがこれまでの研究でも解明されている。アクティブ・ラーニングの主体はあくまで学習者。対話重視で深い学びを養成する。

 いわゆる座学での学習定着率は30%以下だが、アクティブ・ラーニングに当たる、グループディスカッションで学ぶと50%、演習や体験では75%、学んだ内容を人に教えると90%にまで定着率が上がること(※2)が分かっており、今後はそうした形態での英語教育が中心になる。

 親の世代にとって、英語でのディスカッションなどはハードルが高いものに映るが、要は慣れで、場数の問題ともいえる。 

 子どもが改革後の英語教育になじみ、英語に興味を持ち、真に使える英語を身に付けられるように、親ができる支援を考えていきたい。

※1 CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)外国語の学習・教授・評価のための欧州言語共通参照枠
※2 米国国立訓練研究所(National Training Laboratories)の学習定着率調査に基づいたラーニングピラミッドによる