東京・代官山に
ブランドショップを出店

ハイライフのあるカナダ・マニトバ州。雄大な自然、豊富な水資源、きれいな空気などの好環境がそろっている

 高品質だが安価な豚肉生産を可能にする背景には、カナダの自然がある。特にハイライフが立地するマニトバ州は、豊富な水資源、冷涼な気候、晴天が多いという家畜飼育に適した環境を備えている。

 周囲は穀倉地帯であり、麦やトウモロコシなど高品質の穀物を、輸送コストをかけずに調達できる。コストがかかる排せつ物の処理も、広大な土地を利用してラグーン(貯留槽)を作り、肥料化することで負担を抑えている。

HyLife Foods
舩越直之バイスプレジデント

 日本市場向けには、食の安全にもこだわる。カナダは距離的に食肉の鮮度やおいしさを保てる「チルド」製品の輸入が可能で、温度管理を徹底し、賞味期限を重視した配送システムを構築することで、安心・安全な豚肉が店頭に並ぶことが可能になった。

 伊藤忠商事から出向するアジア営業・市場開発担当の舩越直之バイスプレジデントは、「日本市場を真剣に考え、ここまで“ものづくり(豚肉の生産)”にプライドを持つ養豚企業は世界でも類を見ない」と語る。だからこそ長期的に信頼できるパートナーと考え出資を行ったのだ。

(左)「HyLife Pork TABLE」では、精肉のさまざまな部位を賞味できる
(右) 同社のロゴを付けて販売されるハイライフポーク

 昨年9月、同社は東京・代官山にブランドショップ「HyLife Pork TABLE」をオープンした。ハイライフポークを味わい尽くせるレストランである一方、料理のワークショップなどを定期的に開催、同社の日本における情報収集および発信の場となっている。

代官山のブランドショップ「HyLife Pork TABLE」にて

 その品質と価格で、従来の輸入ポークのイメージを覆したハイライフ。今後はハイライフポークのさらなるブランド力の向上に努め、「ハイライフなら信頼できるというロイヤルティを日本市場で醸成していきたい」(舩越バイスプレジデント)と意気込んでいる。

問い合わせ先
HyLife Pork Asia LTD. 日本支店
http://www.hylifepork.com/