関心を寄せる学生たちも
AI利用の「ワンダーレジ」に期待

商品の認識スピードは驚くほど早い

 店内で実際に「ワンダーレジ」を使用した学生に感想を聞いてみた。

もともと柳井先生のラボに興味があったという情報理工学部3年の五味さん

 情報理工学部研究科・坂本研究室所属の坂本さん(修士1年)は、「商品の置き方に少し戸惑いがあったが、それを面倒だと思わずに利用することが大事だと思う。人工知能に最初から完璧を求めずに、人間の方も少し配慮したり歩み寄ることで、AIとの共存が図られ利便性は向上するはず」と、新型レジへの対応の仕方を語る。

 情報理工学部・総合情報学科渡辺さん(3年)は、「お昼時など、レジ前は長蛇の列なので、レジの処理が速くなるのはありがたい。現状のレジでも交通系カードは使えるが、まだ支払いは現金が多い。ワンダーレジがきかっけでカード支払いの意識が高まれば、レジでの支払い速度が全体的にもっと短縮し、並ぶストレスが軽減すると思う。その意味でも効果はあるのではないか」と、導入後の波及効果を期待する。

操作方法を聞く女子学生。使い勝手の感想をフィードバックしていた

 同じく情報理工学部3年の、あやねさんとみかさんは、「人だかりができていたので、使ってみようと興味をそそられた。支払い表示の仕方など、改良次第で使い勝手はもっと良くなると思う。レジで並ぶのはストレスなので、回避できるのはうれしい」と語る。

 導入後間もないが、話題性もあって確かな手応えを得ている「ワンダーレジ」。2020年までに3万台の導入を目指すというサインポストの挑戦は、順調に始動している。

東京都調布市にある電通大のキャンパス

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