英語力を身に付けるのに
遅いことはない

 特に転職の場合、英語力の有無は重要な要素になる。「ある大手の製造業に勤める50代の方は、それほど英語が得意ではなかったのですが、業務として海外拠点で英語を使うなどの経験があり、地道に英語の勉強をしていたこともあって、海外の支店長候補として転職に成功しました。50代の転職は若い世代のそれと比べて事例は多くないのですが、英語力があって実現した転職です」

 また別の製造業のエンジニアの場合、海外のプロジェクトに携わっていて必然的に業務で英語を使っていた。国内事業の縮小で転職を余儀なくされたが、同職種で良い条件の転職先がなかなか見つからない。そこで英語力を生かした技術営業にチャレンジ、好条件で転職に成功できたという。また女性に多いのは、個人的に英語力を身に付け、国内企業の事務系から外資系グローバル企業の内勤営業職などに転身するケースだという。

 「英語力があれば、グローバルな資格取得へもチャレンジできます。30代40代のビジネスパーソンは“いまさら英語を勉強?”と思いがちですが、就業年齢が伸びている今、英語力があることは、将来の可能性が広がり、魅力的な仕事を継続できることを意味します。決して遅いことはない。今からでも英語力を身に付けることをお勧めします」