MIND SET その3
これからの人生をどう送るのか

「MIND SET その2」で考えたのは、現時点での希望だが、同時に考えねばならないのが今後の見通しだ。

 結婚、転職、出産、子どもが独立、親の介護など、人生には大きなイベントがある。それによって家計の収支も多大な影響を受ける。 

 最近はインターネット上に、幾つかの質問に答えるとライフプランをシミュレーションできるサイトがあるので、いずれかを選んで試算してみると良いだろう。

 自分の年齢や収入、配偶者の有無や子どもの数、それぞれの年齢、生活費など、用意されている項目に入力していくと、将来にわたる家計収支が分かりやすいグラフで出てくる(下図参照)。

 ありがちなのが、子どもが高校から大学に差し掛かる、一番教育費の出費が多い時期に、家計がマイナスになるというもの。あるいは住宅ローンの返済期間を長く見積もり過ぎて、老後の生活費が足らなくなるケースもある。

 条件を変えて何度かシミュレーションすれば、どういう想定の下で家計の収支がどのように変化するかが見えてくる。

 もちろん将来のことだから、仕事の先行きなど、変動要素・不確定要素はどうしても出てくるが、行動するためには、どこかで線を引く必要がある。