施工する職人の待遇が
悪いと良質な工事は不可能

 ではなぜ、外装専科が他社よりも安い価格で大規模修繕を行えるのか。一つは足場に対するアプローチの違いだ。

 同社では巨額の費用がかかる足場を用いず、ブランコ足場を主に使用する。さらに塗装においては、通常3回塗りのところを1回塗りで仕上げることのできる「ワンコートシステム」を開発。雨の当たる外壁でも、傷みの少ない場合は亀裂などの下地補修後にワンコートシステムで塗装するだけで、工事は十分に完了する。

外装専科では高額な組み立て足場ではなく、ブランコ足場を主に使用する

 こうした安い価格も同社の強みだが、工事の品質にも絶対の自信を持っている。それを可能にしているのが、全て元請けで工事を受注するというこだわりだ。また同社では専属職人を約130人抱え、その待遇は業界一であると自負している。「工事を施工する職人さんの待遇が悪いと、良質な工事は不可能」と考えるからだ。細かいところでは、工事に使用する塗料や防水材は、全て同社が直接購入して工事現場に支給している。これも塗料や防水材を薄めて材料費を少なくする行為を防止し、品質を担保するためである。

施工したマンションからの感謝状。その数の多さが同社の信頼の証しだ

 「当社は一度も談合に加担したことがなく、管理組合さまの立場で工事を提案する会社です。万一の不具合の発生に対しても無償でアフターサービスを実施。これまで工事不良やアフターサービスの不履行で訴訟になったことはなく、工事中の大きな事故もありません。信用第一という経営の教えを守りながら、誠実な施工を実践するだけです」と伊藤会長。

 営業担当を置かずとも、全国からの問い合わせが絶えないという同社。大規模修繕の実態が透明化されるにつれ"駆け込み寺"としての機能がますます強化されている。

問い合わせ先
外装専科
ホームページ:https://www.gaisousenka.co.jp/