パナソニックでは建物規模に応じたフレキシブル照明制御システムを実現、多彩なセンサーで快適性と省エネ・省力化を実現しながら、照明制御による働き方改革も提案している。
エコソリューションズ社
マーケティング本部
テクニカルセンター
東部テクニカル営業推進部
施設設備技術営業二課
吉村祐一課長
一般的に、蛍光灯をLEDに替えることで約4割の省エネ効果があるといわれている。だが最新の照明制御システムを導入することで、さらに約3割の省エネが実現するという。
例えば、パナソニックの大規模建物(延べ床面積2万平方メートル以上)対応の照明制御システム「FreeFit MX」は、その効果を実現するものだ。
同システムの特徴は、照明器具1台ごとに通信線を配して個別制御を行うため、レイアウト変更時のスイッチの点滅範囲や調光範囲の変更が自由に設定でき、施工時の電源配線区分けが不要であること。また、電力量管理画面で、照明器具1台ずつの電力量を「見える化」することができ、通信機能によって不点灯を素早く検知、保守作業のスピードアップと省力化も図られる。
もう一つの特徴は、多彩なセンサーと連動して、外の明るさの変化や人の動きに合わせたきめ細かな自動点滅、調光制御が可能になることだ。
同社のマーケティング本部施設設備技術営業二課・吉村祐一課長は、「窓際の照明を外光の明るさに合わせて自動制御する“明るさセンサー”や、人の在・不在を検知する“熱線センサー”を組み合わせることで、効率的な省エネやオフィスの快適性が実現します。また人のわずかな動きや移動を検知する“画像センサー”を導入すれば、“熱線センサー”では困難な継続点灯も可能になります」と説明する。
働き方の意識改革につながる
照明制御システム
こうした最新の照明制御システムは、省エネ効果だけではなく「働き方改革」を促進する。
例えば、通常は外光と連動した連続調光により省エネ運用を行い、所定の時刻に減光もしくは消灯して退社を促す、というスケジュール制御が実現できる。また、スイッチ操作ロックという設定モードを使えば、ある時刻以降は手元スイッチの操作を無効にできる。
「当社の照明制御システムを導入される企業の多くは、オフィスの快適性や省エネ効果はもちろん、働き方改革への効果を期待されるケースが増えています。当社の本社ビルでも『FreeFit MX』を導入し、スケジュール制御を行った結果、優先順位を考えながらいかに仕事を密度濃くこなすか、という働き方の意識改革につながりました」(吉村課長)
現在同社では、照明制御システムで得られる人数情報を電力消費量の大きな空調制御に生かす実験もスタート。省エネ効果と働き方改革の両立を果たす提案を行っている。
※WEB環境の都合で本文中では吉村祐一課長と表記していますが、正しい「吉」の字は、口ヘンに土となります。
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