舞台裏としても使える
ソーシャルメディア活用法

 最後に、消費者とのコミュニケーションという「表舞台」とは別に、「裏舞台」としてソーシャル・メディアを活用する可能性をご紹介したいと思います。次の図は第1回目でご紹介した日本自動車メーカー8社合同プロジェクト「Drive Japan」のFacebook公式ページです。

 Drive Japanはメーカー8社とスタッフ会社を含めると実に17社40名以上のメンバーによる活動でした。しかも、キックオフからサイト立ち上げまでは4週間、その後イベント実施まで3週間という猛スピードで実行されました。その間、全体ミーティングはたった4回しか開催されていません。もちろん、ほとんどのメンバーが他の業務も行いながらの対応でした。

 なぜこんなことが可能だったでしょうか? 実はこのプロジェクトではFacebook内にグループをつくり、そのなかで情報共有や議論、意思決定などを行っていました。実際に集まることはほぼ不可能な状況でも、Facebookのグループ内でコミュニケーションを取り、なんとかプロジェクトを完遂することができました。

 これなら誰がどの意見を言っているのか視覚的にわかりやすいですし、議題ごとに投稿すればそれぞれ議論していくこともできます。もちろん移動中にスマホで参加ということも可能です。「メーカー→広告会社→協力会社」という連絡系統を取り払い、あらゆる情報がフラットに共有され、オープンに議論が進んでいきました。

 この体験にはとても驚かされたのですが、同時にビジネス・ネットワーク・プラットフォームとしてのソーシャルメディアに大きな可能性を感じました。前述の「マーケティング3.0」には「協業マーケティング」というものがあるのですが、Drive Japanでのプロジェクトの進め方は、まさに協業マーケティングを具体化したものだったと思います。

 このようにソーシャルメディアには消費者とのコミュニケーションという「表舞台」だけではなく、ビジネスを加速させる「裏舞台」としても活用することができるのです。

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個人も企業も同じ舞台に

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