どのエネルギーをどのように
使うかが問われている

 あるいは、太陽光や風力、水力や地熱など、再生可能エネルギーを中心に発電を行う会社から電気を購入することも可能になり、エコ活動への共感・貢献という視点から電力会社を選択できるようになった。さらに近くの自治体が運営する事業者を選べば、電気の“地産地消”も可能になるし、逆に現在住んでいるエリア外で発電された電気の購入もできるため、都会に住んでいても“ふるさと”で発電した電気を選べるようになった。

 繰り返しになるが、どの会社から電気を買っても、電気そのものの品質や信頼性は変わらない。電力会社の切り替えを検討する場合、電気料金だけに目が行きがちだが、大切なのは、各社の電力に対する姿勢やサービスの特徴を理解すること。電力会社を選択できる自由には、どのエネルギーをどのように使うのか、という消費者自身の考えが反映される。いわば電力全面自由化で、自らの電気の使い方が改めて問われる時代になったといえる。

 電力会社の切り替えには、検針票にある(1)〜(4)などの事項が必要になる(会社によって異なる)