狙い目エリアは“特区”周辺にあり

 以上の動きを考慮すると、首都園の狙い目エリアが幾つか見えてくる。

 現在、アジアヘッドクォーター特区と定められているのは以下の6地点である。

 「東京都心・臨海地域」「品川駅・田町駅周辺」「新宿駅周辺」「渋谷駅周辺」「羽田空港跡地」「池袋駅周辺地域」

 湾岸エリアはまだ将来性有望な場所である。東京五輪の後、選手村約5000戸が放出されるが、これらは大人気で“瞬間蒸発”するだろう。

「品川駅・田町駅周辺」の注目エリアは、旧東海道沿いの一帯である、りんかい線「品川シーサイド」(上)や京急本線「大森海岸」駅周辺(下)

 品川駅・田町駅周辺は、すでにマンション価格が大きく上昇している。が、その周辺にも、まだ価格が抑えられた場所がある。りんかい線「品川シーサイド」や京急本線「大森海岸」駅周辺、駅前に新築計画のあるゆりかもめ「日の出」などが穴場となる。

 池袋駅周辺にもまだ価格が抑えられた場所が多く、特にサンシャイン60に近い東京メトロ有楽町線「東池袋」駅周辺は、買って損のない場所といえる。

 さらに言えば、東京で外国企業が増えれば早晩、大阪、名古屋、福岡、札幌、仙台、金沢、富山、広島など地方の大都市にもその動きが波及する。地方大都市中心部はかなりマンション価格が上がっている。しかし、この先の伸び代は大きい。だから、今はまだ買い時である。私は、そう読んでいる。

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