ダイヤモンド・オンラインとドーモは、「経営層のデータ活用の実態」に関する調査を実施した。その結果から、経営層の9割は「必要とする最新データをいつでも自分自身で入手できる環境」が整うと自社のビジネスに影響を与えると考える一方で、「自社の『データ活用度/活用環境』を改善すべき」と考えている人も9割に上ることが明らかになった。

データ活用環境で、経営は大きく変わる

 データはヒト、モノ、カネと並ぶ第四の経営資源であるといわれる今日だが、その重要な経営資源の活用度と活用環境の実態はどうなっているのか。それを明らかにするために、われわれは部長職以上の幹部社員および経営層を対象としたアンケート調査を実施した。

 その結果、全体の9割という圧倒的多数が「データ活用環境がビジネスに影響を及ぼす」と回答。企業経営におけるデータ活用の重要性に対する認識が広く共有されている一方で、同じく9割が「自社の『データ活用度/活用環境』を改善すべき」と考えていることも分かった。

 本調査レポートでは、データ活用において企業ではどのような課題を有しているのか、経営層はどのようなデータ活用環境を望んでいるのか、そして理想とするデータ活用環境が整備された場合に経営上、どのような成果が期待できるのかといった点をアンケート調査の結果に基づいて考察する。

 また、レポートの巻末には、早稲田大学ビジネススクールで競争戦略などとともに「経営の意思決定」についての講座を持つ内田和成教授に、「経営の意思決定においてデータをどう活用すべきか」を聞いた、インタビュー記事を掲載する。