ネット予約で効率的な
スケジュール管理を実現
ユーザー側のアプリは「交換タイヤ」という名称。近隣でタイヤの買い替えや、交換と保管ができる店舗を検索することができ、事前にネット予約が可能だ。店舗側のアプリは「預かりタイヤ」という名称で、物流会社に向けて交換したタイヤの保管依頼や、返却依頼を行う。
一方、物流会社は店舗から回収したタイヤを倉庫で保管、返却する業務を行うが、ここで活躍するのが、同社が開発したクラウド在庫管理システム「クラロジ」だ。これは、入庫・出庫・在庫履歴を事業者も常時確認できるシステムで、そのデータは分析・可視化されてクラウドに蓄積され、適切な経営判断を行う材料となる。
「交換タイヤのアプリを開発したのは、事業者の繁忙期の人材不足を解消したいという狙いもあります。冬のシーズンは、事業者は、年次点検や修理の通常の作業プラス、タイヤ交換に追われます。ユーザーは、自らの都合で交換を依頼します。事業者は必ずしもタイヤを保管したいわけではなく、目標とするのはユーザー満足の向上と新たなタイヤ販売の機会です。ならばそこにアプリを導入して、事前にネット予約で効率的なスケジュール管理を実現し、同時に倉庫の稼働率を上げる仕組みを作ろうと考えたのです」
同サービスは既に数県に導入され、事業者と物流会社に利益をもたらしているという。