蜷川&きゃりーぱみゅぱみゅの
コラボで発信「クリエイティブ日本」

 アドビ システムズは同日、東京都内で行われた「Adobe Creative Cloud」の発表イベントにおいて、今後拡大が見通されるデジタルコンテンツマーケットにおいて、このような高い評価を受ける日本のクリエイティビティのシンボルとなるべきコンテンツを発信するプロジェクトを発表した。

 同社の電子出版ソリューション「Adobe Digital Publishing Suite」を使い、フォトグラファーの蜷川実花さん、モデル・アーティストのきゃりーぱみゅぱみゅさんのコラボレーションで現代の東京を紹介する電子書籍アプリ「蜷川〈TOKYO〉MAP」(仮)を配信する。

 蜷川さんときゃりーぱみゅぱみゅさんが独自の視点で「東京」を撮影・編集。最初は、海外からも注目されるファッションタウン・原宿を舞台に「今の東京のポップアイコン・きゃりーぱみゅぱみゅ」(蜷川さん)を街の風景とともに蜷川さんが撮り下ろす。

 これらの作品は地図データと連動し、2人が注目する街中のスポットなどを紹介するコンテンツを加え「東京のガイドマップ」としても利用できる。

 蜷川さんは、「海外の方がこのポップな街東京に遊びに来たとき、本当に見るだけでも楽しく、そして『今の東京』を感じられるものにしたいと思っています」と述べ、さらに「今回のものだけで終わらず、秋葉原とか渋谷とか浅草とか東京全体を紹介できたら」と意欲を語った。

 同社のクレイグ・ティーゲル社長は、ここ数年で起きた急激な変化は「スマートフォン、タブレットなどの急速な普及」と「SNSユーザーが増えたことによる(デジタルでの)コミュニケーションの増加」であると指摘。同社の製品は、これらの変化に対応する形で、マルチデバイス対応やコミュニケーション機能を強化していると強調した。

 先ほどの調査結果でも、「クリエイティブツールが、クリエイティビティを高めるための最大の手段である」と考える人が、日本では58%、米国では76%に上った。

 コンテンツをシームレスに発信できるツールの登場は、クリエイティビティへのポテンシャルを具現化する大きな原動力になることが期待される。

「Adobe Creative Cloud」の発表イベントで。左から、クレイグ・ティーゲル・アドビ システムズ社長、蜷川実花さん、きゃりーぱみゅぱみゅさん、マーラ・シャーマ・同社バイスプレジデント

[制作/ダイヤモンド社 企画制作チーム]