早くから家族信託に着目しリソースをさく
司法書士・宅地建物取引士・M&Aアドバイザー
島田雄左
2010年中央大学商学部卒業。13年司法書士試験合格。大手通信会社代理店の法人営業部勤務を経て13年に独立。著書に『家族信託の教科書』(税務経理協会発行)など。
島田雄左代表が、みつ葉グループの原型となるオフィスワンを福岡で設立したのは2012年3月。最初はその名の通り、社員自分1人という個人事務所だったが、すでに島田代表には「士業マーケットで売り上げ100億を目指す」というビジョンがあった。7年後の現在、拠点は東京、大阪、沖縄にまで広がり、年間の売り上げは6億円。来年には10億円に迫る勢いだ。
「まだ道半ばですが、業務は順調に拡大しています。運良く、良い人との出会いがいくつもあったおかげだと思っています」
島田代表率いるみつ葉グループは、2018年10月には広島事業所をオープン、2019年には札幌進出を果たす予定だ。
みつ葉グループは早い段階から生前対策に着目し、特に家族信託に力を入れてきた。遺言と異なり、二次相続やペットへの相続まで決められる家族信託は、その自由度の高さからオーダーメイド相続とも呼ばれる。あらゆる顧客の要望に応えるため、みつ葉グループには司法と税務のプロだけでなく、不動産活用のコンサルタントも控えている。
おかげで家族信託の取り扱い案件数は150件と業界トップクラス。さらに島田代表は家族信託の啓蒙のために著者として書籍の発行にも関わっている。
信託会社の開業も視野に
着実に、そして急速に事業を拡大しているみつ葉グループの次の一手は、信託会社の開業だ。
「私たちで商事信託も扱えるようになれば、これを家族信託と組み合わせ新しいソリューションを提案できるはずです。事業承継で提案できることも増えます。今まで大手信託銀行には相手にしてもらえなかったお客様に向けてサービスができればいいですね」と島田代表。
早ければ2018年中に信託会社を開業するという島田代表は、すでに銀行上場プランを描いている。
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