「3メガ損保」の一角を占め、損害ジャパン日本興亜をはじめ複数の有力保険会社を抱えるSOMPOホールディングス(SOMPO HD)。保険業界の中でも積極的なデジタル投資と組織の変革を進める企業として知られる。その変革のキーマンの1人で、同社のデータ戦略を統括するチーフ・データサイエンティストの中林紀彦氏は、同社の取り組みを次のように語る。
「根底にあるのは、デジタルによる破壊的イノベーションとしてさまざまな領域で進行している“既存ビジネスモデルの破壊” への危機感です。自動車の保険を例に取れば、衝突安全装置など安全運転機構の発達と“所有から共有(シェア)へ”という価値観の変化が、従来型の自動車保険ビジネスの存続を危うくしています。そこで、これまで行ってきた“リスクの転嫁” を主とする保険事業から、データを活用して“リスクの軽減や回避” の領域にまでビジネスを拡大するデジタルトランスフォーメーションに力を入れています」
この狙いの下、同社は戦略部を開設。東京とシリコンバレーに「SOMPO Digital Lab」を設置してグローバルな研究体制を組むなど、データ活用のための組織・施策を強化してきた。
この研究拠点から、デジタルヘルスや自動車保険に関する新サービスなど、次々と新ビジネスの実証実験が始まっている。いずれも、カギを握るのは、企業内外の「データの活用」だ。そのために同社では、データを統合するプラットフォーム「SOMPOデータプラットフォーム」を開発した。
新しいデータ基盤が目指すものと、求めた要件は何か。このインタビューの続きは、下記からダウンロードできるPDF資料に記載されている。SOMPO HDはいかにして変革を進めているか。またその中でなぜデータ戦略が重要なのか。デジタル変革の課題に直面しているすべての企業経営者、新規事業責任者にとって必読の情報だ。