• どれだけの価値があるか

 ガイデッド試験の治験責任医師の一人であるミシガン大学のセイガー・パリーク精神医学教授は、これらの臨床試験に対する科学的な批判は「行き過ぎだ」としている。同医師は、双極性障害の治療に広く使用されている薬は、4回の臨床試験で主要評価項目を達成できず、臨床試験結果を総合した分析によってその有効性が示されたということを例に出し、薬理ゲノミクスの臨床試験に関する最近の「メタ分析」によれば、ジーンサイトのような検査によって寛解率が上昇することが示唆されていると述べている。

 ところで、ガイデッド試験の対象となった患者で、ジーンサイトが患者の遺伝子と不適合であると判断した薬を使っていた患者はわずか20%であった、と臨床試験に参加したエモリー大学医学大学院のボーディー・ダンロップ精神医学教授は指摘している(同教授もパリーク教授と同様、ミリアドの顧問である)。「したがって、ジーンサイト検査は一部の患者にとっては非常に大きなプラスになるが、平均では大きな差にはならなかった」と同教授は述べている。

 同教授の計算によると、追加的に一人の患者の寛解を達成するには、約20人の治療抵抗性患者に対して一人当たり2000ドルの検査を行わなければならないことになる。同教授は、医師と保険会社が答えなければならない質問は、「それにどれだけの価値があるか」ということだと述べている。

TOP