2011年4月にトステム、INAX、新日軽、東洋エクステリア、サンウエーブ工業という、国内の主要建材・設備機器メーカー5社が統合して誕生したLIXIL。戸建て住宅・マンションからオフィス・商業施設など建物領域全般に向けた、トイレや浴室・洗面所、キッチンなどの水回りの設備機器、および窓やドア、インテリア、エクステリアなどの建材製品など多岐にわたる製品と関連サービスを提供している。

 そのLIXILグループにあってショールームの運営に当たる企業として、LIXILと総合人材サービス企業として知られるアデコの合弁により、2013年9月に設立された企業がLIXIL Advanced Showroomである。

 同社は、全国に存在するグループ全体のショールームで来店者の接客および提案を行うスタッフである「コーディネーター」の採用、教育と人事管理を行っている。だが合併当初は「5社の合併により設立されたという経緯もあって、従業員情報の管理手法がバラバラで、保持されるデータ項目も違っていた」という。そのため、当時100ヵ所程度あったショールームの、どこにどの従業員がいるのか、何人のコーディネーターがいるのかといったことも正確には把握できていない状況だった。さらに、各拠点からの情報をまとめるには表計算ソフトによる手作業に頼らなければならず、セキュリティも不十分だった。

 同社は、こうした問題を抱えた人材情報の管理を改善すべく、情報の一元管理と可視化に着手。しかも条件は、ITの専門家が不在だった同社でも無理なく運用できるシステムでなければいけなかった。

 下記からダウンロードできる資料では、複雑さを極めた人材情報の統合へのプロセスと、さらに大きな活用への道を詳細にレポートしている。人材確保が難しい今日、従業員の能力を把握し、有効活用することが求められている。人事、総務担当者、企業経営者にとって知っておくべき情報だ。