今、市場縮小の逆風下で、“神泡”でおいしさを訴求する「ザ・プレミアム・モルツ」が躍進している。進化した、“新型電動式神泡サーバー”の投入で家庭用でも消費が拡大。「泡のいいビールこそ、おいしい」という新たな選択基準が定着しつつある。
「泡」がビールの選択基準になる兆しが見えてきた
若者のアルコール離れや、安売り規制強化など、ビール業界を取り巻く環境は相変わらず厳しく、2019年1−3月期のビール市場が振るわないといわれている中、「ザ・プレミアム・モルツ」ブランドは前年比で104%の販売実績となった。
好調の背景には、ビール固有の価値である「泡」に着目した“神泡”プロモーションがある。“神泡”とは、ザ・プレミアム・モルツ(以下、プレモル)ならではの素材・製法に加えて、こだわりの注ぎ方によって実現する、きめ細かくクリーミーな泡のことだ。
これまでビールといえば、キレやのどごしと言われていた。ところが今、プレミアムビールユーザーを中心に、「泡」がビールの選択基準になる兆しが見えている。例えば、料飲店で“神泡”のプレモルを飲んでそのおいしさに感動した人が、再び自宅用にプレモルの缶を購入するというケースが増えているのだ。
2018年6月に実施されたサントリーの調査(WEB/定性調査)によると、これまでプレモルを飲んだことのない人が“神泡”を体験したところ、約25%がプレモルユーザーになっているという。泡まで意識が及んでいなかったビール好きな人たちが、「泡」のおいしさに目覚めたのだ。
そもそもプレモルはなぜ「泡」にこだわるのだろうか。ビールの「泡」には、いくつもの役割がある。まず、酸化を防ぎ、炭酸ガスを逃がさない「蓋」としての役割だ。
もう一つは、香りとコクを引き立てる役割である。ビールの「泡」は、気泡一つ一つに香りが凝縮された、言わば“香りの粒”なのだ。特にプレモルは、欧州産のアロマホップを100%使用しているため、上品で華やかな香りが特徴で、泡があるからこそその香りを存分に堪能できる。さらに、泡は苦味成分を吸着するため、麦芽本来のコクを一層感じることができるというメリットもある。
今年3月に新たに投入された“新型電動式神泡サーバー”は、家庭でも手軽に“神泡”のプレモルを愉しめるとして、人気になっている。
操作は簡単だ。プレモルの缶にサーバーをカチリとはめ、泡が立たないようにグラスにビールを注ぐ。そしてボタンを押ながらクリーミーな泡をゆっくり後乗せしてゆく。1秒間に4万回振動の超音波によって、料飲店のような繊細な“神泡”が誕生する。これが、単4電池2本で動くというから驚きだ。
“神泡”が新しい需要を生み出し、ビール市場を活性化させる
もちろん、神泡が神泡たるゆえんは、プレモルのこだわりがあるからこそ。どんなビールでも神泡が実現できる訳ではない。素材はもちろん、仕込みや発酵、貯蔵や濾過といった醸造工程の条件を整え、手間ひまかけた丁寧なビールづくりを追求するからこそ、きめ細かくて泡もちのよい、シルクのような“神泡”が出来上がるのだ。
サントリーでは今年3月下旬、この“神泡”の接点を拡大するため、全国1000店規模で新型神泡サーバーの実演販売を実施。それを機に、プレモルの新規購買者率は35%に及んだという。また2月にオープンした旗艦店「神泡BAR」(東京・八重洲)では、泡だけを愉しむ「神泡ミルコ」のメニューが人気となり客数が計画比約7割増になるなど、こちらでも「泡」の人気現象が起きた。
さらに東海道新幹線(一部列車)で、新型神泡サーバーによる神泡のプレモルの提供をスタート。「え!? 新幹線でプレモル飲めるの?」「このために新幹線に乗りたい」「出張帰りの楽しみができた」などの反響があり、対象列車のビール販売量は前年比4割増。販売期間を8月末まで延長することが決定し、ここでも新しい需要が生み出されている。
サントリーでは、こうした“神泡”プロモーションの好調を受け、4-6月のプレモル缶を前年比1割増産、また新型神泡サーバーも前倒しで8月までに170万個投入を予定している。
よく考えれば、「泡」はビールにしかなく、ビールの「おいしさ」に直結する価値である。ビールの選択基準が「泡」に変化し続ければ、プレモルの躍進は、ビール市場全体の活性化にもつながっていくはずだ。
まもなく、冷たいビールが美味しい季節がやってくる。簡単に“神泡”がつくれる新型神泡サーバーがあれば、プレモルの上質な香りとコクをいつどこでも愉しむことができる。まずはゴールデンウィークから、自分のお気に入りの場所で、「泡」に着目してプレモルを愉しんでみてはいかがだろうか。
サントリービール株式会社
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