こう聞くと、ネイティブ並みのコミュケーション能力が求められるのではないかと感じて戦々恐々とする読者も少なくないだろうが、それは大きな誤解のようだ。

 「現在、ビジネスの世界では非ネイティブが用いる英語のほうが圧倒的大多数を占めています。ネイティブと遜色のない発音よりも、目の前で対話をしている人々と通じ合い、お互いの役割を全うして結果を出すことのほうがはるかに重要なのです」(田中教授)

 では、ビジネスできちんと結果を出すためには、具体的にどのようなコミュニケーションスキルを磨いていくべきなのか? その点については次回で詳しく触れたい。

【コラム】
2インストラクター制だからこそ、 「塑像造り」を体感できる!

 40 年以上にわたって教育事業を全国展開し、医療や介護の現場などに優秀な人材を輩出してきたニチイ学館が今年4月10日から新たに立ち上げたブランドが英会話スクール「COCO塾(ココジュク)」だ。

 「Communication Competence」の頭文字から付けたネーミングで、外国語のコミュニケーションスキルを磨く上で絶対不可欠な能力を養い、「使える英語」を用いた「対話力」が身に付くスクールにしたいとの思いが込められているという。それらを達成するための具体的なアプローチの一つが「2インストラクター制」だ。2人のインストラクターがグループ内の意見の盛り上がりを踏まえながら、より円滑に結論を導き出せるようにディスカッションの流れを誘導してくれるのだ。

 加えて、同スクールのもう一つの大きな特徴である「グループレッスン制」にも要注目。1対1の単なる言葉のキャッチボールだけにとどまらず、参加者がそれぞれ意見を交わし合うことで、「対話力」を養いながら次第に共通認識を確立していくことができる。最終的に何らかの結論を見出すことで田中教授が指摘したような「塑像造り」を体感できるだろう。

 ◆COCO塾(ココジュク)の詳しい紹介は、こちらから。

 (取材・文/大西洋平 イラスト/たなかみか デザイン/高野睦子)