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TOEIC400点でもグローバルに活躍できる!?
自身が培った、経験・知識・人脈などの資産が武器に

 「語学力にプラスして自分なりの仕事上の資産を生かせれば、高校を卒業するまでに習った程度の英語の知識でも遜色なく海外の人々とコミュニケーションを交わすことは可能です。例えば、私の妻は美大卒でデザイン関係の仕事に従事しており、社会に出てからも英語は特に勉強していません。おそらくTOEICを受験したらスコアは400程度でしょうが、それでも50歳を過ぎた今、積極的に海外との仕事を手掛けるようになっています。彼女が考案したデザインの敷物をインドの機織り業者に発注していますが、間違っていたり意味不明だったりすれば相手が聞き返すので、特に支障を来していません。相手が彼女に求めているのは英語力ではなく、デザインに関する専門的なスキルだからです」

 前回も指摘した通り、現代のビジネス英語において強く求められているのは、会話を通じてお互いが共通認識を有することと、それを円滑に果たすためのコミュニケーション上のスキルである。専門的にはこの技術のことを「エンテイルメント」と呼び、今日のグローバル英語における必須の要素と位置づけられている。

 「最もわかりやすい実例は、相手が話している最中の相槌でしょう。そうすることで、自分の思いがきちんと伝わっていると相手に安堵感を与え、会話が円滑に運びやすくなります。また、非ネイティブ同士が会話する際に、相手が知らない可能性の高い単語を別のものに置き換えて表現してみるなどといった心配りも重要です。

 意外なところでは、会議の合間に設けられるブレイクタイムなどで交わした雑談の内容もその後のコミュニケーションを円滑に運ぶ材料となりがち。さらに、急に会話を打ち切らなければならなくなった場合に、『先約を思い出した』とあえて嘘をついて相手に不快感を与えないように振る舞うなど、『エンテイルメント』には心配りのスキルまで含まれています」(田中教授)

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