欧州ではパリが人気
豊富な復興応援ツアー
昨年一年、海外で日本人に人気の高かった都市は1位がホノルル、2位ソウル、3位ニューヨーク、4位パリ、5位香港となっている(ホテルズドットコム調査)。ハワイ、アジアは定番だが、ベスト10圏内に欧州から唯一ランクインしているパリは、グルメ、芸術、ショッピング……と多彩なテーマで旅ができる大人向きのデスティネーションといえる。
比較的長い休暇が取りやすい夏休みこそ訪ねてみたい街だ。近年、オープントップバスや三輪車タクシー、セーヌ川の水上バスなど交通手段が多様化。現在2万台が設置されているレンタサイクルシステム「ヴェリブ」の利用者は、外国人が40%を占めているという。パリの街を自転車で散策し、合間にカフェで小休止、そんな気ままな時間を過ごすのもゆとり旅の楽しみ方といえるだろう。パリから足を延ばしてサン・マロ湾上に浮かぶ小島に築かれた修道院、世界遺産のモン・サン=ミシェルを訪ねたり、地方都市を周遊したりするのもいい。
国内であれば復興応援ツアーが実施されている東北を訪ねたい。旅行会社各社は、被災地への支援と旅行需要喚起を目的に、夏祭りを中心とした旅行を企画している。
いわき花火大会を見たり、三陸鉄道北リアス線に乗車、活気を取り戻した魚市場を訪問するなど、多彩なツアーが組まれている。旅行代金の一部が現地に寄付されるプランも多く、旅することで東北復興に参加できる。
機材とクラスを選んで
ゆとりあるフライト
また、欧州など長距離のフライトを利用する際に、こだわりたいのが機材とクラス。A380やB787といった最新鋭の機材を選ぶことで快適性は一段と高まり、旅にゆとりが生まれる。
ただ、同じA380であっても航空会社ごとに機内設備やサービスは異なる。エールフランス航空は、4月より成田~パリ間にA380を運航しており、独自に研究・開発した機内照明を採用。時間の経過とともに色が変わる「ムードライティング」がリラックスした時間を演出してくれる。
体験してみたいのが同社のプレミアム・エコノミークラスだ。エコノミークラスより40%ワイドなシェル型シートを導入。オンデマンドで楽しめる多彩なエンターテインメント・プログラム、一流シェフによるメニュー、世界ソムリエチャンピオンセレクトのワインなど、上質なサービスを提供している。
機内と同様、空港での過ごし方で旅の印象も大きく変わる。搭乗までゆったり軽食を取ったり、シャワーを浴びたりできるラウンジはゆとり旅に必要不可欠。ビジネスやファーストなど上級クラスを利用しなくても有料ラウンジなら利用できる。クレジットカードの上級会員になるとこうした有料ラウンジを無料で利用できる特典があるカードもある。こうしたサービスはカード会社の公式サイトにアップされているので、旅立ち前にチェックしておこう。