創業から215年を数える食品メーカー大手のMizkan Holdings(以下、ミツカン)が、デジタル変革(DX)に本腰を入れ始めた。同社のChief Digital Officer(最高デジタル責任者、CDO)がDXに取り組む理由と、推進するためのポイントについて語った。
「未来ビジョン宣言」を実現するために
デジタルへの取り組みを加速する
ミツカンのDXを指揮するのは、外資系IT企業で要職を務めた経験のある執行役員CDOの渡邉英右氏。同氏がCDOに就任したのは2018年11月だが、それとほぼ同じタイミングで、ミツカンは10年先を見据えた経営ビジョン「ミツカン未来ビジョン宣言」を発表した。
「人と社会と地球の健康」「新しいおいしさで変えていく社会」「未来を支えるガバナンス」の3本柱から成るこの未来ビジョン宣言を実現するためには、全社的にデジタルへの取り組みを加速させなくてはならない。それが渡邉氏に与えられたミッションだ。
具体的には、デジタルマーケティングの実践、調達から生産、物流に至るサプライチェーンの最適化など、デジタル技術を適用した既存事業やビジネスプロセスの変革に広く取り組み始めている。
こうしたDXを推進する上でのポイントとして、渡邉氏は以下の3点を指摘する。
●デジタルツールの導入を目的化しない
✓ デジタルは手段であって、大事なのは目的を明確にすること
●Think Big, Start Small
✓ 大きく考えて、小さく始める
●経営者の意識を変える
✓ まずはデジタルに触れてもらう
老舗メーカーのミツカンが、なぜデジタル技術を使った全社的な変革をスタートさせたのか。そして、その変革をどのように推進しようとしているのか。それを知ることは、多くの企業にとって貴重な学びとなるはずだ。ミツカンCDOの渡邉氏にインタビューした資料を無料でダウンロードできるので、ぜひご一読いただきたい。
大変革時代における経営者が取るべき戦略を探る
<主な内容>
・生き残りをかけてデジタルトランスフォーメーションに挑む
・デジタルトランスフォーメーションに取り組む理由と原動力
・デジタル変革において陥りがちな「目的と手段の逆転」
・デジタル変革を成功させるために経営幹部に求められる資質