株価の放置リスクは次第に解消へ向かう
食品用途を中心とした素材メーカーであるために地味な印象が強く、株価はPER7倍程度に放置されている。その点がこの銘柄のリスクといえる。
しかし、前述のとおり参入障壁は高く、業績は比較的安定している。予想ROE(14%台)、営業利益率(7%台)と収益性にも優れている。
しかも、新興国の食生活の高度化による需要増やゼラチンを原料とする機能性食品の販売拡大による高付加価値化などから高い成長が期待される。
2011年12月、創業以来じつに93年目にして上場を果たした(東証第2部)。上場を機に向こう3年間で90億円の設備投資を計画しているなど積極拡大策を推進する。こうした施策で認知が広がり、評価に対する見直しが進むと考えられる。当面の株価目標水準は、PBR2.0倍見当の株価1000円と考える。
本稿の執筆者:研究員NO.3
<研究熱心な九段の株博士>藤根靖晃さん

1962年生まれ。東京理科大学大学院総合科学技術経営専攻修了。国内証券、米国企業情報会社、日興ソロモン・スミス・バーニー証券(現 シティグループ証券)とほぼ一貫して企業調査部門を歩んできた。日経金融新聞アナリスト人気ランキング3~5位(ソフトウエア部門、1996-2000)など、証券会社時代は、中小型株式、コンピュータ・ソフトウエアの証券アナリストとして機関投資家から常時高い評価を獲得。2000年にティー・アイ・ダヴリュ社を創業、代表取締役に就任。東京・九段にある同社では、証券会社向けにレポートの提供サービスを行うとともに、証券アナリストの育成も。緻密な論理で割安株を広範囲に調査・分析する姿勢と、ソフトかつ明快な語り口に魅せられるファンは多い。ただ、かなりの大酒飲みという噂も?(イラスト/加藤裕将)



