独自開発の「M-マッチングシステム」を運用し、過剰在庫を抱える会社と必要在庫を望む会社を結ぶマッチングワールド。匿名性を担保し丁寧な検品を行うことで、国内外への販路拡大をサポートする。
システム利用社数は4000社を超え、急成長を続けている。

過剰在庫を世界で売る、国内外への販路拡大を支援マッチングワールド
町田 博
代表取締役社長

 マッチングワールドの仕事を一言で説明すれば、“過剰在庫を必要な人に届けるマッチングサービス”となる。きっかけは、全国のゲームソフト小売店が在庫を抱えて困っているという話を聞いたことだった。

 「新作が店頭で売れる“旬”の期間は3日程度で、売り切らないと在庫を抱えることになります。しかし地域によって量的な過不足があり、A地区では余剰があってもB地区では品不足ということがある。あるいは商品のピークが過ぎても、広大な市場のどこかで需要があるケースもある。もし小売店同士が在庫の売買ができるマッチングシステムがあれば、在庫の中間流通が活発に行われるのではないか、と考えたのです」

 そう振り返るのは、同社創業者の町田博社長である。発想を得たのが約20年前で、2001年に同社を創業した。現在、同社の取扱商品は、テレビゲーム、カードゲーム、キャラクターグッズ、おもちゃ、DVD、CD、雑貨、スマートフォンなどに広がり、運営する「M-マッチングシステム」には、常時35万件以上の在庫が登録されている。