首都ポートモレスビーはワイルドだぜぇ!!
天国にいちばん近い街!?
いつもなら考えるより先に「現地へ飛んだ!」となるところですが、今回ばかりは慎重にならざるを得ません。というのも、筆者は同国に証券取引所が開設される前年の1998年、ポートモレスビーに調査に行き、そこが「天国にいちばん近い首都」であることを知っているからです。
首都ポートモレスビーは急速に発展を遂げている 撮影は1998年。(Photo:木村昭二)「天国にいちばん近い―」のは、海がキレイだからではありません。ピストルやライフルを持った「ラスカル」というギャングが真昼間から強盗、略奪、スリ、ひったくり、誘拐、レイプ、カージャックなどやりたい放題で、常に死の危険と隣り合わせなのです。外務省の渡航情報によると、殺人事件は日本の約40倍、強盗事件は約75倍も発生しているとのこと。ワイルドだろぉ?
かくいう筆者もポートモレスビー空港からダウンタウンに行くタクシーで、降りる際にナイフで脅され、通常の2倍以上の料金を脅し取られました。が、ナイフならまだマシな方で、自家製の銃を持っているラスカルも多いといいます。ワイルドだろぉ?
こんな状況ですから、ほとんどの観光客はポートモレスビー空港に到着しても施設外に出ることなく、そのまま国内便に乗り継いで北部のマダンやラバウル、セピック川、中部のゴロカなどへ飛び立って行きます。が、証券取引所や証券会社を訪れるなら、危険いっぱいの市内に立ち入らざるを得ません。
ポートモレスビーがここまで荒れまくっている原因は、農村部から都市部への急激な人口流入と、失業率の増加(都市部で80%とのデータも!)、それに伴う貧富の格差拡大にあるようです。2014年から始まるLNG生産が、こうした問題の解消につながれば良いのですが。
水上で生活している人たちの家屋。貧困層が多く、ギャングの巣窟になっている。 撮影は1998年。(Photo:木村昭二)


