南海の楽園パプア・ニューギニアの
意外すぎる潜在的経済成長力と投資の可能性木村昭二のどんと来い! フロンティア投資

【第49回】2012年8月10日公開(2012年8月14日更新)
ザイ・オンライン編集部

首都ポートモレスビーはワイルドだぜぇ!!
天国にいちばん近い街!?

 いつもなら考えるより先に「現地へ飛んだ!」となるところですが、今回ばかりは慎重にならざるを得ません。というのも、筆者は同国に証券取引所が開設される前年の1998年、ポートモレスビーに調査に行き、そこが「天国にいちばん近い首都」であることを知っているからです。

首都ポートモレスビーは急速に発展を遂げている 撮影は1998年。(Photo:木村昭二)

 「天国にいちばん近い―」のは、海がキレイだからではありません。ピストルやライフルを持った「ラスカル」というギャングが真昼間から強盗、略奪、スリ、ひったくり、誘拐、レイプ、カージャックなどやりたい放題で、常に死の危険と隣り合わせなのです。外務省の渡航情報によると、殺人事件は日本の約40倍、強盗事件は約75倍も発生しているとのこと。ワイルドだろぉ?

 かくいう筆者もポートモレスビー空港からダウンタウンに行くタクシーで、降りる際にナイフで脅され、通常の2倍以上の料金を脅し取られました。が、ナイフならまだマシな方で、自家製の銃を持っているラスカルも多いといいます。ワイルドだろぉ?

 こんな状況ですから、ほとんどの観光客はポートモレスビー空港に到着しても施設外に出ることなく、そのまま国内便に乗り継いで北部のマダンやラバウル、セピック川、中部のゴロカなどへ飛び立って行きます。が、証券取引所や証券会社を訪れるなら、危険いっぱいの市内に立ち入らざるを得ません

 ポートモレスビーがここまで荒れまくっている原因は、農村部から都市部への急激な人口流入と、失業率の増加(都市部で80%とのデータも!)、それに伴う貧富の格差拡大にあるようです。2014年から始まるLNG生産が、こうした問題の解消につながれば良いのですが。

水上で生活している人たちの家屋。貧困層が多く、ギャングの巣窟になっている。 撮影は1998年。(Photo:木村昭二)

次のページ

パプア・ニューギニア株はどう買う?

TOP