一橋ビジネススクール・名和客員教授に聞く
VUCAに挑む企業経営とCFOの新たな任務

経営環境がかつてないスピードで変化するデジタル化の時代にCFO(最高財務責任者)と財務部門に求められる役割とは何か。そして、その役割を遂行していくために不可欠な経営管理の基盤とはどのようなものだろうか。

先の見えない時代には
チャレンジしないことが最大のリスク

 企業戦略の権威である一橋ビジネススクール客員教授の名和高司氏は、VUCA(変動、不確実、複雑、曖昧)といわれる先の見えない時代においては、「新しいことにチャレンジしないことが最大のリスク」だと語る。

 新しいことにチャレンジする際は、正解が何かは誰にも分からない。そのため、予定調和的にPDCAサイクルを回すことはできない。チャレンジするには仮説が必要で、その仮説を組み立てる上では、傾向値やデータを見ながら判断することになる。そして、誰も手を付けていない事業領域など新たなスペースに着目して、アクションを起こしていく。

 そのアクションによって生まれる世の中や顧客の反応をデータで捉え、仮説・検証のプロセスを高速で回していく。そうしたリーンスタートアップのアプローチが、VUCAの時代には必要となってくる。

 では、こうしたアプローチによって新たな事業にチャレンジするCEO(最高経営責任者)や事業部門トップをCFOはどうサポートしていけばいいのか。名和氏の論点をまとめると、以下の通りだ。

■リーンスタートアップを支援するCFOの役割

●事業活動によるリターンをどこで上げていくのかという成長シナリオの説明責任をCEOや事業部門トップに課す。
●成長シナリオを作るために必要な財務会計・管理会計などのリアルなデータ、あるいは社外のデータなどを含めた知見をCEOや事業部門トップに提供し、支援する。
●成長シナリオをデータでモニタリングしながら、結果を検証できる枠組みを作る。
●上記の支援や枠組みによって、CEOや事業部門トップが正しいリスクを取ることを促し、不作為のリスクを回避する。

出所:一橋ビジネススクール客員教授の名和高司氏へのインタビューより一部を抜粋

 名和氏はこの他にも、DX(デジタルトランスフォーメーション)時代のCFOの役割として、「スケール」「スコープ」「スキル」「スピード」という4つのSの経済効果の追求、ポートフォリオ管理による大胆な資産の組み替え、現場レベルの局地情報の統合およびナレッジの集積などを挙げた。

 一方、名和氏が示したCFOとしての役割を果たしていくためには、どのような経営情報基盤を構築すればいいのか。その問いに対して、日本オラクルのERP・EPMソリューション部部長の久保誠一氏は、オペレーションエクセレンス(卓越した業務)基盤としてのERP(統合基幹業務システム)とマネジメントエクセレンス(卓越した経営)基盤としてのEPM(経営管理システム)について説明しつつ、将来に対する打ち手を考えるためのツールとしてのEPMの有用性を強調した。

 さらに久保氏は、リーンスタートアップのアプローチで、データに基づく仮説・検証を高速で回していくためにはクラウドサービスが最適であること、EPMにAI(人工知能)やRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)などを組み込むことによって、業績や投資に対する効果をより高度に予測できることなどについても言及した。

 名和氏と久保氏へのインタビューの詳細は、下記の資料で確認できる。データという経営資源を生かしたDXに踏み出そうとしている企業のCFOや財務部門、経営管理部門などの方々には、ぜひ目を通していただきたい。

資料ダウンロードのご案内

DXの時代をリードするCFOと財務部門の役割とは

<主な内容>
【Part.1】
未来に対して正しいリスクをどう取るか
CFOはそのシナリオと検証を担うべきだ
一橋ビジネススクール
国際企業戦略専攻客員教授
名和高司
●VUCAの時代に外せない「新しいSDGs」とは
●“筋のいい投資先”をいかに見つけるか
●多面的に情報やデータを収集し、組み合わせるのがDX時代の人間の役割
●ゾーンマネジメントとCFOの役割
●経営者に現場感覚を持たせる意思決定システムが必要

【Part.2】
DX時代のCFOが手にすべき経営情報基盤とは
日本オラクル
クラウド・アプリケーション事業統括
ERP・EPMソリューション部部長
久保誠一
●「新しいSDGs」に対応するための経営情報基盤
●仮説・検証プロセスを高速回転させるための経営情報基盤
●オプションバリューのある投資先を見つけるための経営情報基盤

※必ずお読みください

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