最先端の広告技術と
レピュテーションの均衡
AdRollは、ネット上のマーケティング手法である「リターゲティング」で急成長しました。
リターゲティング広告は、自社のサイトを訪れたユーザーを追跡し、再訪を促す広告を配信する手法です。効果が高い半面、ユーザーの気持ちを汲み取ること、嫌な気持ちにさせないことが非常に重要になります。
もともと当社には“やりすぎ”はよくないというコンセプトがあって、何回か広告を見せても買わない人には、もうそれ以上後追いしないというロジックがあります。
一方でより早い段階、極端に言えば自社にほぼ関心がない初期の消費者に“緩やかな”メッセージを伝えることも重要です。このバランス感覚を数値化しています。
経営者はデジタルで
世界にビジョンを発信せよ
最終消費者が最先端のテクノロジーを使いこなす一方で、企業がそれについていけないギャップがあると発言しています。
ええ。エンドユーザーは常に最新の技術をいち早く取り入れるので、企業がリアルタイムに追従していくのは無理でしょう。
ですが、最先端のデジタルの世界で何が起きているのかを知り、自社の強みに活かせるものはないか、吟味する必要は常にあります。
たとえばテクノロジー系のメディアで紹介されている企業の紹介動画を見ると、世界最先端のイノベーションを起こしている企業の技術やビジョンを見て取れます。
冒頭で、経営者の情報発信についての話がありました。具体的にはどうすればよいでしょうか。
企業活動がグローバル化しているいま、デジタルは国境を越えて世界中に情報を伝達する武器になります。まずはよい評判を浸透させ、足固めをしてから、リアルな拠点を展開することも可能です。
日本には高い技術力を持つ企業が多数存在します。たとえば、ある小さな会社が作っている特殊なポンプは典型的なニッチ商品ですが、グローバルではナンバーワンです。そういう商品は世界中で検索されますから、リターゲティング広告が威力を発揮するでしょう。
つまり、オンリーワンの魅力を持つ企業なら、規模が小さくても世界に名を売るチャンスがあるということです。そしてそれを可能にするのが、デジタルの力です。
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