社是は“みんなが親孝行できる会社”
会社の目標や社是、行動指針やキャリアプラン、歴史やエンゲージメントが記された「ノート」。社員はこれを携帯して、会社の価値観を共有する
ランドスケイプの創業は1990年。社名には“自分は主役でも脇役でも舞台設備でもない、しかし顧客からいつも見られている「背景」になりたい”という思いが込められている。
2015年から経営方針として「非競」を掲げ、自社の得意領域に特化して、近接分野は他の強みのある会社に任せるという方向性に切り替えた。そうすることで、かつての競争相手はパートナーとなり、専門家として最適な提案が可能になって、業績は一挙に伸びたという。
「私たちが目標として掲げているのは“どこにもない会社”です。そして、社是は“みんなが親孝行できる会社”。親孝行をするためには、時間とお金と心の余裕が必要で、それは仕事をする上でも大切なこと。会社は社員を、社員は家族を大切にする会社を目指しています」(長竹社長)
福利厚生が充実しているのも特徴で、会社との距離が近いほど援助金が多い社宅制度や、1分単位のレコメンド残業、消えた有休を補塡する制度や、昼食の無料提供、家族の誕生日のお祝いや定期来社キャリアカウンセリングなどを備えている。
社員の行動指針としては、トライ・チャレンジ、シンク・ポジティブ、トーク・ダイレクトの三つを定め、独自の「デマンド」制度を設けている。「デマンド制度とは、他社ではクレームといわれる範囲を含めて、クライアントからの声を自社商品やサービスへの改善に生かすこと。こうしたものいうクライアントとの関係があることも、当社の強みだと思います」(長竹社長)。