日本初のクレジットカードとして、1960年12月2日に開業したダイナースクラブ(現在は三井住友トラストクラブが発行)。4年後の64年に開催される東京オリンピックを控え、欧米では当たり前のクレジットカード決済を日本でも普及させようという国や旅行業界の働き掛けによって誕生した。

衛生面などに配慮して、タッチ決済機能を搭載

「来年、再びオリンピックが開催される予定である節目の年に60周年を迎えられたことは、非常に感慨深いものがあります」と発行会社である三井住友トラストクラブの五十嵐幸司代表取締役社長は語る。

 60周年を記念して、ダイナースクラブは、カードのデザインや機能、サービスを全面的にリニューアルした。通常おもて面に印字されている会員番号や氏名、有効期限などのカード情報を全て裏面に集約し、カード特有の印字のエンボス(凹凸)をなくした。

「おもて面のデザインをすっきりさせるためだけでなく、ご利用の際に、第三者に個人情報を盗み見されるリスクを抑えるための工夫です。より安全・安心・スピーディーにご利用いただけるカードを目指しました」と五十嵐社長は説明する。

パイオニアならではの信頼と満足ニューノーマル時代の新たなステータスおもて面からエンボスがなくなった新たなダイナースクラブカード
左)ダイナースクラブカード 右)ダイナースクラブ プレミアムカード(招待制)

 さらに、新型コロナウイルスの感染拡大とともに関心が高まっている衛生面にも配慮して、サインや暗証番号の入力をすることなく、店舗の端末にカードをタッチするだけで決済ができる「ダイナースクラブ コンタクトレス(タッチ決済)」を搭載。ニューノーマル時代に対応した、より安全・安心で使い勝手の良いカードに生まれ変わった。

 進化を遂げたのはカードそのものばかりではない。そもそもダイナースクラブといえば、他のクレジットカードにはまねのできない特別な体験が味わえるのが大きな魅力だ。

「ダイナースクラブらしさに磨きをかけるため、60周年を記念して『ここでしか、見つけられないものがある。』という新たなブランドメッセージを打ち出しました。コロナ禍の影響で外食や旅行、レジャーなどの消費がままならない今だからこそ、私たちが提供できる特別な時間や空間を、メンバーの皆さまにお届けしたいと思っています」