「目利き力」の高さで、ならではのサービスを提供
60年前、日本にクレジットカード決済という新たなサービスをもたらしたダイナースクラブは、その後も世界初のプラスチックカードの採用やキャッシングサービスの開始、国内初のインターナショナルカード発行や支払いの銀行口座振替など、常に業界のパイオニアとして走り続けてきた。
五十嵐社長は、他のカードにはまねのできないダイナースクラブならではの強みとして、メンバーに満足してもらえる特別なお店や体験を発掘する「目利き力」の高さを挙げる。
「その象徴といえるのが、61年に創刊した会員誌『SIGNATURE』です。『ダイナースクラブの会員にふさわしい、知的な文化情報誌』を編集方針に、この会員誌でしか見つけられない旅行、グルメ、ファッション、ライフスタイルなどの情報を確かなキュレーション力により発信しています」
また、本領ともいえるグルメサービスでは、2人以上の利用で1人分のコース料理が無料になる「エグゼクティブ ダイニング」を全国300店舗以上(プレミアム エグゼクティブ ダイニングを含む)のレストランで提供。直前キャンセルが出た店を、フードロス対策も兼ねて希望メンバーに紹介する「ごひいき予約.com」、1人でも有名店が予約できる「ごほうび予約」など、ユニークなサービスが充実している。
さらに、Mastercard®とも提携しており、レギュラーカードにはプラチナグレードの「TRUST CLUB プラチナマスターカード」を、プレミアムカードには最上級ステータスの「TRUST CLUB ワールドエリートカード」をそれぞれ無料で付帯している。
もちろん、サービスの質に関する国際評価は高く、不正利用対策のための3Dセキュア2.0を導入するなど、セキュリティー面も万全である。
他にも、利用可能枠に一律の制限がないことや、100円の利用ごとに1ポイントがたまり、有効期限のないポイントプログラムを提供していることなども、隠れたステータスの証しだ。実は、ダイナースクラブの本質は、メンバーの要望をかなえるために、誠実にきめ細かに対応するコールセンターやコンシェルジュサービス(ダイナースクラブ プレミアムカード会員限定)にある。その一例が、高級輸入車の購入に際し、たまったポイントを充当したいというメンバーの要望に応えた事例だ。各所との折衝や調整を重ね、“定型”を超えて柔軟に対応することで実現させた。
五十嵐社長は「ダイナースクラブは21年もお客さまのご期待にお応えできるよう、メンバーの皆さまのご要望に個別にお応えできる新サービス・商品をお届けしていく予定です。新しくなるダイナースクラブに、どうぞご期待ください」と語る。
三井住友トラストクラブ株式会社代表取締役社長。福井県出身。1986年大阪大学経済学部卒業後、住友信託銀行(現三井住友信託銀行)入社。2015年三井住友トラストクラブ常務取締役。19年より現職。
※三井住友トラストクラブ株式会社はダイナースクラブカードの発行会社です