独自の教育スタイルで
挫折の可能性を極小化

──プログラミング教育に携わるようになったきっかけを教えてください。

木内 もともとゲームが大好きな子どもでしたが、小学5年生のとき「そんなに好きなら、自分で作ってみたら?」と先生に言われて、作り始めたのがプログラミングとの出合いでした。最初は簡単なゲームを自作していたのですが、大学時代にはフリーランスのエンジニアとして幾つものアプリやサービスの開発に関わりました。

 就活中の友人に頼まれてプログラミングを教えたこともあります。彼は、半年ほどでエンジニアになり、海外でフリーランスとして稼ぐようになった。その姿を見て、「プログラミングで人生は変わる」と気付きました。そして、多くの人の人生をより良く変えるような仕事をしたいと思ったのです。

──会社設立は15年ですね。

木内 最初は学びたい人をウェブで募集し、個人で教えていました。そのうち受講者が増えてきて、フリーランスエンジニアに「隙間時間を使って受講生を教えてください」とお願いするようになりました。次第に規模が大きくなってきたので、15年に会社を立ち上げました。

──御社のレッスンの特長はどのようなものですか。

木内 私たちのコンセプトは「ITスキルで人生を変える」。エンジニアへの転職、フリーランスとして独立、現在の業務にITスキルを生かすといったゴールを受講者と共有した上で、ゴールからの逆算でカリキュラムや講師をオーダーメードで設計するというスタイル。1人の受講者に対して専属の講師がマンツーマンで指導するので、それぞれのペースに合わせてレッスンを進めることができます。

 進捗が早い、または遅れていると判断すれば、カリキュラムを柔軟に引き直すこともあります。その結果、通常、独学では約9割、集合型のスクールでは3割が挫折するという当社の調査があるのですが、当社での挫折率は、8%程度と極めて低い水準です。