少数精鋭のFTコース
学部全体を活性化

 政治学科の講義も多様で、少人数クラスの拡充も図っている。中でも特徴的なのが、少数精鋭の特別選抜コース「FTコース」だ。国際社会では必須の修士号取得のため、学部を3年で卒業し、大学院を含め5年間で一貫した教育を受けることが可能だ。

 平野教授は、「変化の激しい世界の実態の解明、新たな問題の解決、今後の世界のデザインに貢献する人材を養成するため、実践的英語と政策実務の基礎を2本柱とするカリキュラムを組んでいます」と説明する。実践的なプログラムがそろい、官庁や国際機関、マスコミなどを訪問して行われるチュートリアルでは、レポート作成の力に加えて社会人として必要な態度や意識も身に付くという。

「FTコースの学生が、ゼミをはじめさまざまな授業やイベントでリーダーシップを発揮するケースがよく見られ、学部全体の活性化にも繋がっています」

 同学部卒業生は官公庁やメガバンクを始めとする金融機関、大手商社など多様な就職先で活躍するほか大学院進学者も少なくない。市民社会に貢献するリーダーを育てる「スクール・オブ・ガバメント」にふさわしい、質の高い教育の証左であろう。