セイコー プロスペックスから「スピードタイマー」が登場。セイコーが半世紀にわたり培ってきた“正確な時を計る”技術と情熱を体現する待望の新コレクションだ。

 

不可能を可能にする栄光の歴史を受け継ぐ

 50年以上にわたり極限の記録に挑むアスリートを支えてきたセイコー。1964年にそれまで不可能だった0.01秒単位の計時を実現したストップウオッチをはじめ、同年に発表した国産初のクロノグラフ「クラウン クロノグラフ」、1969年には垂直クラッチを搭載した世界初の自動巻きクロノグラフ「1969スピードタイマー」など、数々の名作を世に送り出した。

 そして今年、そんなセイコーのクロノグラフのDNAを受け継ぐ新作「スピードタイマー」を発表。レギュラーモデルのSBEC009は、シャープな形状の時分針とインデックス、チャコールグレーのダイヤル、ハンマー型のプッシュボタンを国産初のクロノグラフに範を取りつつ、モダンな雰囲気も醸し出すネオクラシックなデザインに仕上げた。スポーティなクロノグラフながら大人の落ち着きを感じさせるこのデザインにより、休日のオフタイムはもちろん、ビジネスシーンでも活躍する使い勝手のいい一本である。

これがセイコー“世界初” “日本初”の歴史だ!

 1960年代に独自開発によってスポーツ計時技術やクロノグラフ開発史を大きく飛躍させたセイコー。そのマイルストーンとなる三つの歴史的モデルを紹介する。

1964年:ストップウオッチ
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 1964年に東京で開催された国際的スポーツ競技大会において、スタート・ストップ機構にハートカムを搭載したストップウオッチを導入。それまで不可能とされていた0.01秒単位の高精度な計時を実現している。

1964年:クラウン クロノグラフ
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 高精度なストップウオッチの登場と同じ1964年、今度はストップウオッチ機能を腕時計に組み込んだ「クラウン クロノグラフ」を発表。このモデルは国産の時計メーカーが初めて手掛けたクロノグラフとして知られる。

1969年:1969スピードタイマー
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 国産初のクロノグラフから5年後に「1969スピードタイマー」を発売。垂直クラッチを採用することで、スタート・ストップ時の指針ずれや針飛びを抑制し、耐衝撃性も向上させるなど非常に優れた計時精度を実現した。